関ジャニ∞の村上信五さん、農業ベンチャーで副業 異業種人材のモデルケースに:事務所に直談判
農業事業などを手掛けるノウタスが人気アイドルグループ「関ジャニ∞」メンバーの村上信五さんが非常勤の事業開発担当に就任したと発表。同社は「異業種人材の農業ビジネス参画のよいモデルケースとなるよう取り組む」としている。
農業事業などを手掛けるノウタス(東京都港区)は4月15日、芸能事務所ジャニーズ所属で、人気アイドルグループ「関ジャニ∞」メンバーの村上信五さんが非常勤の事業開発担当に就任したと発表した。現役のジャニーズ所属アイドルが、他社の活動に参画するのは異例。同社は「異業種人材の農業ビジネス参画のよいモデルケースとなるよう取り組む」としている。
村上さんも同日、自身が出演するラジオのビジネス番組『村上信五くんと経済クン』(文化放送、毎週土曜日午前9時から放送)で明らかにした。毎週ゲストを呼び、経済について学ぶ同番組に、高橋明久CEOが出演したことで交流が始まり、参画が決まったと村上さんは説明。「事務所では前例がなかった」(村上さん)としつつ、「日本の隠れた農作物の魅力を発信する」という同社の事業に共感し、事務所に直談判して実現したと明かした。
形態は、通常のCMのようなタレント契約ではなく、非常勤スタッフとしての契約。高橋CEOによると、村上さんは知名度が低い日本国内の農作物の発掘やPR戦略、品種改良などのビジネス展開を考える業務に従事するという。社内ミーティングにも村上さん自身が参加しているといい、村上さんは「社会人として学んでいることが山のようにある。(日本の農作物の)おいしさは世界に通用するポテンシャルがある。アジア、世界で日本の農作物の魅力を発信していきたい」と意気込んだ。高橋CEOは「村上さんの発想力、行動力は魅力的。事業でも発揮してほしい」とエールを送った。
ノウタスは2022年4月設立の新興企業。公式Webサイトの情報によると、従業員数は14人。地方に埋もれた農作物をネット販売するサービスなど農家のDX事業を手掛けている。村上さんが関わる事業の詳細は、同社公式WebサイトやSNSなどで随時発表する方針。
関連記事
- ソニーの「着るエアコン」“バカ売れ” 猛暑追い風に「想定以上で推移」
連日の猛暑が続く中、ソニーグループ(ソニーG)が4月に発売した、充電式の冷温デバイス「REON POCKET 3」(レオンポケット3)の売れ行きが好調だ。同製品は「着るエアコン」とも呼ばれており、ビジネスパーソンを中心に売り上げを伸ばしている。 - 「スシロー」はなぜ、“食器舐め”本人の謝罪を拒否したのか 広報に聞いた
回転寿司チェーン「スシロー」の店内で、客が卓上の醤油ボトルや湯呑みを舌でなめる動画をSNSに投稿し、物議を呼んでいる。被害を受けたスシローの運営元あきんどスシローは迷惑行為に「刑事、民事の両面から厳正に対処する」との声明を発表。厳格な姿勢を示し、ネット上で賞賛を浴びている。スシローはなぜ厳しい姿勢を貫くのか。理由を広報に聞いた。 - 「ロッテリア」はどこでしくじったのか 売却に至った3つの理由
「ロッテリア」のゼンショーHDへの売却が決まった。背景には大きく3つの要因が考えられる。他社の動向とともに考察する。 - 正念場迎える「楽天モバイル」 財務戦略に潜む苦難の実情
2022年度決算で、楽天グループ(以下楽天)は最終損益で4期連続かつ過去最大となる3728億円の赤字を計上。財務状況を分析した。 - 「侍ジャパンの決勝、どうなった?」 9回表に離陸、航空会社の機内アナウンスが賞賛されたワケ
WBCで侍ジャパンが米国代表との激闘を制し、14年ぶり3度目の優勝を果たした。地上波などで結果を見届けた人もいる中、JAL系の航空会社が、上空で搭乗客に結果を伝えたとの投稿が話題になっている。どのような方法で伝えたのか。 - 侍ジャパン人気、食に波及 東京ドームで「高額弁当」“バカ売れ”のワケ
「ワールドベースボールクラシック」が盛り上がりを見せ、試合会場の東京ドームには連日観戦客が足を運んでいる。会場内のグルメの販売も好調で、運営元の東京ドームによると「予想を大きく上回る売れ行き」だという。 - 社用スマホ転売で6億円着服──バンダイナムコはなぜ、社員の不正を防げなかったのか
バンダイナムコホールディングス子会社で、社員が会社の備品を無断で売却し、約6億円を着服するという事件が発生した。転売事件はなぜ起きたのか。同社担当者に経緯を聞いた。 - 「生クリーム好き歓喜」──セブンイレブンの“具なし”「ホイップだけサンド」に反響 商品化の狙いは? 広報に聞いた
セブン-イレブン・ジャパンが10月12日から近畿エリアなど地域限定で販売を始めた「ホイップだけサンド」シリーズがTwitterで話題となっている。商品名の通り、ホイップクリームのみを挟んだ“具なしサンドイッチ”となっている。商品化の経緯を聞いた。 - 「工場の製造が追い付かない」──ファミマの「クリームパン」、4週間で650万個販売 好調の理由を広報に聞いた
ファミリーマートが発売した「ファミマ・ザ・クリームパン」の売れ行きが絶好調だ。販売開始から8日で、クリームパン単体で220万個を売り上げた。1秒に3個売れている計算で、工場の生産が追い付かず、品薄になっているとして、一部の店舗では“お詫び”の掲示物をするほどだ。なぜここまで売れているのか。好調の要因を同社広報に聞いた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.