ホンダ「N-BOX」 なぜ、新車販売数2年連続トップなのか?:広報に聞いた(1/2 ページ)
全国軽自動車協会連合会が発表した2022年度の国内新車販売数ランキングで、ホンダの軽自動車「N-BOX」が2年連続1位を獲得した。どんな点が消費者の心を捉えているのか。同社広報に聞いた。
全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した2022年度の国内新車販売数ランキングで、本田技研工業(ホンダ)の軽自動車「N-BOX」(エヌボックス)が2年連続1位を獲得した。どんな点が消費者の心を捉えているのか。同社広報に聞いた。
「広さ」と「安全性」が好評
ホンダ広報はエヌボックス販売好調の一因に「広い室内空間」を挙げる。同車種は「軽自動車最大級の室内空間」(4月時点、ホンダ調べ)をうたっている。軽といえば小型のイメージが先行するが、同社広報は「普通乗用車に負けない質を誇っている。ミニバンなど乗用車からの乗り換えでも満足してもらえることが多い」と説明。特に若年層や子育て世代が購入するケースが多いという。
高い安全性も高評価を得ている。同社は現在、エヌボックスに「N-ONE」(エヌワン)、「N-WGN」(エヌワゴン)、「N-VAN」(エヌバン)を加えた「N」シリーズに、同社が誇る安全運転システム「Honda SENSING」(ホンダ センシング)を標準装備。前方を走る車を追従し、車間距離を一定に保ったり、衝突を予測し、自動でブレーキをかけたりする機能でユーザーの身を守る。
Nシリーズに標準装備の「オートブレーキホールド」
同社広報が特にアピールするのが「オートブレーキホールド」機能だ。信号待ちで停止中、通常はブレーキペダルを踏み続ける必要がある。
これに対し、同機能はペダルから足を離してもブレーキ状態を維持する。21年12月の一部改良を機に、Nシリーズ全車に標準装備。同社広報は「停止する度にブレーキを踏み続ける手間が省ける。高齢ドライバーなど脚力が弱ったユーザーにも安心して運転してもらえる」と強調した。
これら安全システムは「FIT」(フィット)、「VEZEL」(ヴェゼル)と同等の装備だといい「軽自動車にこれだけの機能を標準装備しているのは珍しいのではないか」と話した。
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