ニュース
ポケモンカードもターゲット なぜメーカーは転売を防止できないのか(2/3 ページ)
「ポケモン」のトレーディングカードが発売されると、大手家電量販店に長い列ができて品切れになったことなどが、各メディアで報じられた。なぜこんなことが起きるのか。
話を戻します。要するにメーカーは、価格について、相手を拘束するようなことは言えませんし、従わない相手に報復的なことをするのもダメで、実際に多くの企業が罰せられています。転売への防止対応をしないのではなく、やりたくともやれることが限られていて、悩んでいるのが実態と言えます。
そこで「人気になりそうな商品は、商品を多く出荷すればよいのに」という指摘があります。しかしそんなことは企業も重々承知です。供給が多すぎると値崩れなどの問題も発生し、商品のブランド価値が下がります。
そしてメーカーの直売にすれば、情報強者は優位に立てますが、多くの人々は買う窓口が減って困るわけで、売り上げはダウンします(さらに転売の排除は難しい)。しかも、こうしたリスクを背負うのは、メーカーです。
販売店も、販売時に客を選別すればトラブルになりやすく、結果として店員が危険にさらされます。そして、売り上げがアップするわけでもなく、むしろコストがかかって利益が圧迫されるのです。
関連記事
- ソニーの「着るエアコン」“バカ売れ” 猛暑追い風に「想定以上で推移」
連日の猛暑が続く中、ソニーグループ(ソニーG)が4月に発売した、充電式の冷温デバイス「REON POCKET 3」(レオンポケット3)の売れ行きが好調だ。同製品は「着るエアコン」とも呼ばれており、ビジネスパーソンを中心に売り上げを伸ばしている。 - ファミマの「生コッペパン」1000万食突破 ヒットの要因は“古臭さ”払拭にあり
ファミリーマートが手掛ける「生コッペパン」シリーズの販売が好調だ。同社によると、2月末の発売から20日間で1000万食を突破。なぜ、生コッペパンシリーズを商品化したのか。経緯とヒットの理由を同社広報に聞いた。 - 「工場の製造が追い付かない」──ファミマの「クリームパン」、4週間で650万個販売 好調の理由を広報に聞いた
ファミリーマートが発売した「ファミマ・ザ・クリームパン」の売れ行きが絶好調だ。販売開始から8日で、クリームパン単体で220万個を売り上げた。1秒に3個売れている計算で、工場の生産が追い付かず、品薄になっているとして、一部の店舗では“お詫び”の掲示物をするほどだ。なぜここまで売れているのか。好調の要因を同社広報に聞いた。 - 「スシロー」はなぜ、“食器舐め”本人の謝罪を拒否したのか 広報に聞いた
回転寿司チェーン「スシロー」の店内で、客が卓上の醤油ボトルや湯呑みを舌でなめる動画をSNSに投稿し、物議を呼んでいる。被害を受けたスシローの運営元あきんどスシローは迷惑行為に「刑事、民事の両面から厳正に対処する」との声明を発表。厳格な姿勢を示し、ネット上で賞賛を浴びている。スシローはなぜ厳しい姿勢を貫くのか。理由を広報に聞いた。 - 「楽天モバイル」はなぜ苦戦しているのか 背景に4つの誤算
2022年12月期決算で、過去最大の3728億円の赤字を計上した楽天グループ。その要因はモバイル事業「楽天モバイル」だ。なぜ苦戦を強いられているのか。筆者が考える三木谷構想4つの誤算をひも解く。 - 「生クリーム好き歓喜」──セブンイレブンの“具なし”「ホイップだけサンド」に反響 商品化の狙いは? 広報に聞いた
セブン-イレブン・ジャパンが10月12日から近畿エリアなど地域限定で販売を始めた「ホイップだけサンド」シリーズがTwitterで話題となっている。商品名の通り、ホイップクリームのみを挟んだ“具なしサンドイッチ”となっている。商品化の経緯を聞いた。 - 「ロッテリア」はどこでしくじったのか 売却に至った3つの理由
「ロッテリア」のゼンショーHDへの売却が決まった。背景には大きく3つの要因が考えられる。他社の動向とともに考察する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.