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約3割が経験、深刻な“五月病退職”──社員を救えない企業に「足りないこと」は?:河合薫の「社会を蝕む“ジジイの壁”」(1/3 ページ)
毎年多くの人が悩む五月病。働く人の半数以上が1度は五月病を経験しており、放置しておくと休職や退職にもつながってしまいます。五月病から早く立ち直れる社員とそうでない社員は、何が違うのでしょうか。また、社員を救えない企業に足りないこととは?
五月病は、単なる季節的なもの? 環境の変化? あるいはただの怠け癖? はたまた、放っておけば治る? 放っておくと、うつにつながる? さて、どっち?
実はこの内容は、私の修士論文のテーマでした。大学院に進学したのは、全日空のCA、気象予報士の仕事を経た後。「空を飛ぶ仕事」と「空を予想する仕事」、そして大学院に進学するきっかけになった「人って環境で変わるっていうけどホント?」という素朴な疑問が、全てミックスされ頭に浮かんだのが「五月病」でした。
五月病から早く立ち直れる新入社員、何が違う?
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