「DX=デジタル化」と考える総務が知らない、変革の「4つのパターン」：「総務」から会社を変える（1/3 ページ）

DXで大事なのは「デジタル化」ではない。DXの本質とは？　総務ができる「4つの変革」とは何か？　『月刊総務』の豊田健一氏が解説する。

[豊田健一，ITmedia]

「DX」は「X」が大事

　DXとは、言わずもがなDigital transformationの略である。

　認識してほしいのは、デジタルツールの導入＝デジタライゼーションがDXではない、ということだ。

　言い換えると「Transformation with digital」。DXの本質は「X＝Transformation」だ。つまり変革を実現することであり、それをデジタルツールで行うのだ。

　──となると「何をどう変革するのか」を考えなければならない。

総務が起こす変革　4つのパターンとは？

　そもそも、総務は改善人間でなければならないと言われる。

　戦略総務の本分は、総務が自ら考え、自ら会社を変えることだ。そのためにまず、総務自身が変化することが求められる。

　では、その変化を4象限で捉えてみよう。

　総務が起こすX（変化、以下同じ）には、以下の4つのパターンが存在する。その4つのパターンを区分けしたものが、下記の図表である。