インタビュー
NTT西・日本MSが協業 生成AI活用し、自治体DXに「4つの解決策」を提案:両社の強み生かす(2/2 ページ)
NTT西日本は日本マイクロソフトと協業を開始する。「デジタル社会の実現に向けた構造改革」および「デジタル田園都市国家構想の実現」を目指すため。今回の協業による事業収入の目標として、5年累計で500億円以上を目指す。
なぜ協業を選んだのか?
AIやメタバースなどのテクノロジーの進化、新型コロナウイルス感染症危機、働き方改革など、企業や地方自治体を取り巻く環境は急速に変化しており、DXの必要性が高まっている。
政府が定める「自治体DX推進計画」では、2025年度を期限とする「自治体の情報システムの標準化・共通化」「自治体の行政手続のオンライン化」をはじめとする「重点取組事項」(6項目)などがあり、地方自治体のDXに関わる取り組み事項は多岐にわたる。
一方で地方自治体ではICTに精通した専門職員は不足しており、「クラウドサービスの導入およびDX推進にかかわる事業者からの手厚いコンサルティングやサポートが求められている」と、森林社長は指摘。
NTT西日本は地方自治体や大学、企業向けに、コンサルティングの実施やソリューションの提供、実証実験などに取り組んできたネットワークがある。日本マイクロソフトはクラウドベンダーとしては早い段階である14年2月から、クラウドデータセンターの日本リージョンとして2リージョン(東日本と西日本)を設置し、提供能力を拡充している。
こうした背景のもと、両社は地方自治体のDX推進について、地域ベンダー各社とも連携しながら進めていくことに合意し、今回の協業に至ったという。
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