2015年7月27日以前の記事
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コロナ後に乗客が「戻る」「戻らない」 鉄道会社の“読み”はどちらが正しかったのか戦略を検証(3/4 ページ)

コロナ禍で減便をした鉄道会社もあれば、計画通り運行した鉄道会社もある。人の動きが戻ってきた今、どちらの戦略が正しかったといえるのか。

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鉄道に利用者は戻った

 今年のゴールデンウイークの状況で、長距離の鉄道に利用者が戻ってきていることが分かった。

 また、都市圏の鉄道利用も戻ってきている。テレワークをやめる事業者も増えており、通勤ラッシュは元通りになった。もちろん、テレワークを続ける事業者分は引き続き鉄道利用が減っている。それが最も大きく影響しているのは東急電鉄で、テレワークと親和性の高い仕事をしている人が沿線に集まっているようだ。


都市部のビジネスパーソンも戻ってきている(写真提供:ゲッティイメージズ)

 新型コロナの感染者が増大しても政府が「緊急事態宣言」を出さない状況になると、多くの人は普通に鉄道に乗るようになった。社会は、感染症が終息したかどうかを見極めることなく、動き出すようになっている。それは鉄道の混雑に現れている。

 利用者が減るといっても、ラッシュ時にぎっしり人が詰まっていたのが少しばかりゆるくなった程度で、コロナ禍をきっかけに利用者が大きく減ることはなかった。

 コロナ禍前からの長期的なトレンドとして利用者減があったとしても、そのトレンドに戻る程度の利用者復帰は十分にあり、コロナ後に大きく利用者が減るという見立ては間違っていた。

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