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「リスキリングで中高年が活躍!」の猛烈な違和感 ホンネは「低賃金労働者ほしい」か?:河合薫の「社会を蝕む“ジジイの壁”」(1/4 ページ)
「中高年の転職」や「成長産業への人材移動」の必要性が声高に論じられるようになった。16日に閣議決定された「骨太の方針」でも、成長産業への人材移動と人への投資が強調され、政府の支援も計画されている。しかし、企業が欲しいのは経験者だという一面も。こうした動きは、何のため、誰のためのものなのか?
「中高年」「転職」「成長産業」──最近、これらのワードが、めったやたらに使われるようになりました。
つい数カ月前まで「中高年」は「モチベーション」とセット。「中高年社員のモチベーション向上が鍵」「中高年のモチベーション低下をいかに防ぐか」という文脈が主流でした。
講演会に行くたびに「シニア社員の扱い方」を聞かれましたし、インタビューで「うちの会社では」と自社の取り組みを教えてくれるケースも結構ありました。もちろん中には「中高年だろうとシニア社員だろうとなんだろうと関係ないですよ!」と断言し、年齢とモチベーションを切り分けて考える頼もしい社長さんもいました。しかし、企業規模が大きいほど中高年に頭を抱えていたのは事実です。
そんな状況で「中高年+転職」や「中高年+成長産業」が声高に論じられるように。16日に閣議決定された、経済財政運営の指針である「骨太の方針」でも、成長産業への人材移動と人への投資が強調されました。
これっていったい、誰の、何のための思惑なのか。
企業が欲しいのは経験者 「リスキリングって意味あるの?」
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