スタバ、「PORTER」コラボの反響に「大変感謝」 メルカリと“転売ヤー”には言及せず:コラボ商品ほぼ完売(1/2 ページ)
スターバックスコーヒージャパンが、吉田のバッグブランド「PORTER」とのコラボ商品を発売した。バッグやステンレスボトルなど10商品を販売していたが、その日のうちにオンラインでは完売した。
スターバックスコーヒージャパンが、吉田のバッグブランド「PORTER」(ポーター)とのコラボ商品を発売した。バッグやステンレスボトルなど10商品を販売していたが、その日のうちにオンラインでは完売に。店舗販売分を残すのみという反響ぶりだったが、フリマサイト「メルカリ」では高額転売が横行。定価の4倍で出品されているケースもあった。
スタバ広報は取材に「多くのお客さまから反響をいただき大変感謝」と回答する一方、メルカリや“転売ヤー”に対しては「商品に込められた想いに共感するお客さまに正しく商品をお届けしたい」と述べるにとどめ、明確な言及を避けた。
発売直後から高額転売 定価の4倍の出品も
ポーターとのコラボは発売前からSNSなどで話題になっており、6月21日の発売と同時に公式ECサイトに購入希望者が殺到。Twitterの投稿によれば、数千人から1万人がオンライン上に待機した他、実店舗にも多くの購入希望者が詰めかけたという。
編集部が確認したところ、記事執筆時点(6月23日午後8時30分)で、例えば定価6000円のステンレスボトルが1万〜2万円前後で出品されている。22日時点では、4倍の価格での出品もあったため、転売の相場価格が多少落ち着いてきているようだ。
高額転売が相次いでいる現状をスタバはどう見ているか。同社は取材に対し「商品に込められた想いに共感をいただいているお客さまに正しく商品をお届けしたい」と回答。転売ヤーや出品先となっているメルカリに対する受け止めを聞いても同じ内容の回答を繰り返すにとどめ、明確な言及を避けた。
ポケカ「転売お断り」 受注生産で販売
近年、特定の商品に対する転売が相次いでいることから販売元が対策に乗り出すケースが多い。人気トレーディングカードゲーム「ポケモンカード」を販売するポケモン(東京都港区)は、受注生産で販売する方針を表明。自社の公式ECサイトで注文を受け付けていた。
こうした取り組みに加え、公式Webサイトでは「転売などの営利を目的とした商品購入を固くお断りする」「利用規約違反や転売目的の購入と当社が判断した場合は、注文をキャンセル、今後の利用を制限する」との声明を発表し、転売ヤーに対し、企業として厳しい姿勢を見せた。メルカリとも事前に転売防止に向けた協定も締結し、できる限りの手を尽くした形だ。
ただ、対策にも関わらず、発売後は高額転売が相次いだ。編集部は当時、2倍の価格での出品を複数確認した。
関連記事
- ソニーの「着るエアコン」“バカ売れ” 猛暑追い風に「想定以上で推移」
連日の猛暑が続く中、ソニーグループ(ソニーG)が4月に発売した、充電式の冷温デバイス「REON POCKET 3」(レオンポケット3)の売れ行きが好調だ。同製品は「着るエアコン」とも呼ばれており、ビジネスパーソンを中心に売り上げを伸ばしている。 - ファミマの「生コッペパン」1000万食突破 ヒットの要因は“古臭さ”払拭にあり
ファミリーマートが手掛ける「生コッペパン」シリーズの販売が好調だ。同社によると、2月末の発売から20日間で1000万食を突破。なぜ、生コッペパンシリーズを商品化したのか。経緯とヒットの理由を同社広報に聞いた。 - 「ロッテリア」はどこでしくじったのか 売却に至った3つの理由
「ロッテリア」のゼンショーHDへの売却が決まった。背景には大きく3つの要因が考えられる。他社の動向とともに考察する。 - ポケモンカード新商品、メルカリで高額転売横行 定価の2倍以上で出品も
「ポケモンカード」の新商品「ポケモンカード151」が発売。“転売ヤー”対策として、ポケモン社は受注生産を受け付けているが、一部の購入者がフリマサイト「メルカリ」で定価以上の価格で高額出品するケースが相次いでいる。 - スタバの「PORTER」初コラボ商品、メルカリで高額転売相次ぐ 定価の4倍
スターバックスコーヒージャパンは「PORTER」とのコラボアイテムを発売した。2社のコラボは初めてで、公式ECサイトなどで販売を始めたが、すぐに売り切れに。早速、フリマサイト「メルカリ」で高額出品が相次いでいる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.