ポケモンカード新商品は受注生産 “転売ヤー”対策:「転売目的の購入お断り」
「ポケモンカード」を手掛けるポケモンは、新商品の強化拡張パック「ポケモンカード151」を受注生産で販売すると発表した。ポケモンセンターオンラインなどで同月15日から申し込みを受け付ける。
人気トレーディングカードゲーム(TCG)「ポケモンカード」を手掛けるポケモン(東京都港区)は6月13日、新商品の強化拡張パック「ポケモンカード151」を受注生産で販売すると発表した。ポケモンセンターオンラインなどで同月15日から申し込みを受け付ける。フリマサイトなどで定価以上の価格での高額出品が相次いでいることを受けての対応。同社は4月にも商品の受注生産を行っていた。
新商品では、任天堂の携帯ゲーム機「ゲームボーイ」向けソフトとして1996年に発売された「ポケットモンスター赤・緑」に登場したポケモン全151匹を収録している。ポケモンシリーズの初代作品を扱った商品ということもあり、発売前から注目度が高かった。
ただ、ポケカをめぐっては、近年、人気の高まりで、カードの取引価格が高騰している。これに伴い、新商品も高額転売が相次ぎ、いわゆる“転売ヤー”の標的となっていた。
「転売目的の購入お断り」「販売開始は未明や深夜避けて」
こうした背景から、販売元のポケモンは公式Webサイトで「転売などの営利を目的とした商品購入を固くお断りする」「利用規約違反や転売目的の購入と当社が判断した場合は、注文をキャンセル、今後の利用を制限する」との声明を発表。購入希望者に対しては「一部の出品者・購入者の行動により一時的に急騰する可能性があるが、商品の希望小売価格や内容を今一度ご確認いただくなど、発売後は冷静な行動を取ってほしい」とした。
また、流通業者に対しても「販売店舗の営業を妨げてしまう恐れがある」として「発売日未明など深夜の販売開始につきましては、控えてほしい」と呼び掛けている。
価格は1箱5980円。新商品の購入は6月21日まで受け付ける。同社は、メルカリと転売防止に向けた協定も締結している。
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