YOASOBI「アイドル」国際チャート1位の快挙に学ぶ、日本の音楽が世界で勝つ方法(5/6 ページ)
YOASOBI「アイドル」がリリース後、国内のビルボードジャパンのチャートで8週連続で首位を獲得。2位以下に大きな差をつけてトップを独走している。日本の音楽が世界で勝つ方法を考察する。
世界のアニメ好きコミュニティーを意識
もちろん、今回の「アイドル」がアニメ「推しの子」の主題歌であることが、スタートダッシュに大きく影響したのは間違いありません。
これまでにも、「鬼滅の刃」の主題歌であったLiSAさんの「炎」や、「チェンソーマン」の主題歌であった米津玄師さんの「KICK BACK」、「ONE PIECE FILM RED」の主題歌であったAdoさんの「新時代」など、アニメの主題歌がグローバルチャートで躍進する傾向があったことを考えれば、今回の「アイドル」もその延長線上にあるといえます。
特に今回のアニメ『推しの子』の放映においては、アニメの放映開始に先立って、第1話を90分拡大スペシャルとして制作。映画館で先行上映をするという非常に珍しい取り組みが行われ、それが「アイドル」リリース時のスタートダッシュにも好影響を明らかにもたらしていました。
Ayaseさん自身が漫画『推しの子』のファンであったからこその、ストーリーと連動した歌詞や楽曲と言うことも、「推しの子」ファンに強く歓迎されたポイントであったことも間違いありません。
ただ、一方で「推しの子」の知名度は、ワンピースやチェンソーマンなどに比べると、まだまだ世界では低いのが現状です。
アニメの主題歌だから海外でも必ずヒットするというわけではなく、YOASOBIや関係者のさまざまな努力があったからこそ、今回の大ヒットにつながっているというのは忘れてはいけないポイントであるように感じます。
【追記:なお、ツイッターで多数指摘いただきましたが、「アイドル」の拡がりには、ゲッターロボ主題歌とのMADが話題になった点も、ツイッター上での話題の拡がりに大きく貢献していたようです】
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