Apple Vision Proと「空間コンピュータ」は、メタバース市場をひっくり返すことができるか(5/5 ページ)
アップルが自社のゴーグル型デバイスである「Apple Vision Pro」を発表。専用OS「VisionOS」のソフトウェア開発キットの配布も始まった。早速SNS上でも、開発者の感想やサンプル動画が複数あがっている。
「空間コンピュータ」のさらなる拡がりにも期待
当然ながら、これからVRやARデバイス市場で戦うのは、メタとアップルだけではありません。Macを参考にしてマイクロソフトがWindows PCをリリースしたり、iPhoneを参考にしてGoogleがAndroidをリリースしたように。
今回の「Apple Vision Pro」や「VisionOS」を参考に、「空間コンピュータ」の世界にあらたなオープンなOSがリリースされる可能性も、当然あるでしょう。
プログラマーの清水亮さんが、早速「VisionOS」の感想をnoteに公開されており「VisionOSもまた、空間コンピューティングの最終回答ではなさそうだ」と書かれているのが印象的です。
(参考:VisionOSでプログラミングをほんのちょっとだけ触ってみて思ったこと)
いずれにしても、「Apple Vision Pro」の成否は、端末を実際に使ってみた人にしか分からないというのが結論でしょう。
ただ、私たちが「スマホの次」になる可能性を持つ、新しいデバイスや技術の誕生を目の当たりにしているのは間違いなさそうです。
「Apple Vision Pro」の発売予定は2024年。まずは首を長くして、その日を待ちたいと思います。
書き手:徳力 基彦(とくりき・もとひこ)
noteプロデューサー/ブロガー
新卒で入社したNTTを若気の至りで飛び出して、仕事が上手くいかずに路頭に迷いかけたところ、ブログとSNSのおかげで人生が救われる。その際の経験を元に、書籍「普通の人のためのSNSの教科書」(朝日新聞出版)を出版。noteやSNSを活用したビジネスパーソンのキャリア構築や、企業の広報やマーケティングのサポートを行っている。
Twitter:@tokuriki
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