ニュース
赤ちゃんが泣き止む車型ぬいぐるみ、タカラトミーが発売 仕組みは?:ホンダが技術協力(2/2 ページ)
タカラトミーアーツが赤ちゃんの笑顔を引き出す車型ぬいぐるみ「赤ちゃんスマイル Honda SOUND SITTER」を発売する。本田技研工業(ホンダ)が技術協力している。どんな仕組みか。
「NSX」のエンジン音、胎内の周波数に最も近い
ホンダが18年10月に母親207人を対象に実施した調査では、75.3%が「子どもが泣くことを心配して、外出が面倒になる」と回答した。そこで同社は「胎内音に近い音が新生児の鎮静効果に役立つ」という点に着目。子宮内の音に母親の血流音や心音などの低い周波数を多く含む中、ホンダの自動車のエンジン音も250Hz以下の低い周波数を含んでいることが分かった。
その後、「シビック」(93年モデル)、「インサイト」(99年モデル)など37車種を選定し、周波数を調べた結果、「NSX」のエンジン音が胎内で聴こえる周波数に最も近いことが判明した。
結果に基づき、クッションにスピーカーを入れる形で、泣いている状態の赤ちゃんにエンジン音を2分間聞かせる実験を行った。表情や心拍数の変化を記録したところ、生後半年〜1歳半の男女の赤ちゃん12人のうち、11人に泣き止むなどの効果がみられた。11人中7人は心拍数も安定したことも分かった。この結果に専門家も「車のエンジン音には鎮静効果があったとみられる」とコメントしている。
同商品は、異業種とのコラボや、家族に移動の喜びを与え、親子の成長過程に寄り添う商品という点が評価され 「日本おもちゃ大賞2023 エデュケーショナル・トイ部門」の大賞を受賞した。販売元のタカラトミーアーツは発売を前に、自社の公式ECサイトで予約を受け付けている。希望小売価格は8250円。
関連記事
- VIP御用達車「センチュリー」→「アルファード」 “先駆者”はトヨタ豊田章男会長だった?
8年ぶりの全面刷新となった高級ミニバンの新型「アルファード」「ヴェルファイア」。トヨタ自動車のデザイン部門のトップが豊田章男会長に関して、「アルファードから降りてきた章男さんを見て、仰天した」とするエピソードを披露した。 - トヨタはなぜ新型「クラウン」に燃料電池モデルを投入したのか
トヨタ自動車がセダンタイプの高級車「クラウン」の新型に、水素を燃料とする「燃料電池車」のモデルを投入するとして、注目を集めている。狙いを広報に聞いた。 - なぜアストンマーティン? なぜ2026年から? ホンダ広報に聞くF1復帰4つの“謎”
ホンダが、2021年シーズン以来のF1復帰を発表。26年シーズンから英アストンマーティン向けに「パワーユニット」を独自開発する形で参戦する。再参戦に向けた4つの疑問点をホンダ広報に聞いた。 - 三菱「アウトランダー」、2年連続最も売れたPHEVに 競争激化しても人気の理由
日本自動車販売協会連合会が発表したPHEV部門の国内販売台数で、三菱自動車工業の「アウトランダーPHEV」が2年連続1位に選ばれた。トヨタ「プリウス」「RAV4」などのライバルがいる中、なぜ日本で最も売れたPHEVとなったのか。 - ホンダ「N-BOX」 なぜ、新車販売数2年連続トップなのか?
全国軽自動車協会連合会が発表した2022年度の国内新車販売数ランキングで、ホンダの軽自動車「N-BOX」が2年連続1位を獲得した。どんな点が消費者の心を捉えているのか。同社広報に聞いた。 - 「急速充電でバッテリー故障」投稿に反響 BEVの正しい充電方法とは? 日産広報に聞いた
電気自動車(EV)を急速充電しすぎたらバッテリーが故障したとする投稿がTwitterで注目を集めている。日産自動車広報にEVの適切な充電方法などを聞いた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.