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トヨタはなぜ新型「クラウン」に燃料電池モデルを投入したのか:「MIRAI」以来2車種目(1/2 ページ)
トヨタ自動車がセダンタイプの高級車「クラウン」の新型に、水素を燃料とする「燃料電池車」のモデルを投入するとして、注目を集めている。狙いを広報に聞いた。
トヨタ自動車がセダンタイプの高級車「クラウン」の新型に、水素を燃料とする「燃料電池車」(FCV、FCEV)のモデルを投入するとして、注目を集めている。同社にとって、FCVの車種は「MIRAI」(ミライ)以来、2車種目。水素の利用拡大を大きな狙いとしており、官公庁の公用車や、企業向けの社用車としての利用を見込む。
北陸銀行や岩谷産業などがFCEVを社用車に
トヨタ広報は「セダンの利用者は官公庁や企業も多く、FCEVへのニーズもある。こうしたお客さまの声に応えられるよう、セダンタイプを投入する」と説明。まずは社用車や公用車として普及を図る方針だ。ただ「まだまだ高価なのが実情だ」とも話す。
トヨタは2014年11月、世界初の量産型FCEVとしてミライを発表。当時の価格は723万円だった。20年2月には2代目モデルを発売した。
水素を燃料とし、酸素と化学反応させることで走行するFCEV。近年は岩谷産業(15年2月)、北陸銀行(21年5月)がそれぞれ社用車にミライを導入している。トヨタのお膝元である愛知県と名古屋市もそれぞれ公用車として導入。名古屋市に限って言えば、本庁と区役所で計20台を公用車として利用している。大阪府堺市や鹿児島県など、地元自治体以外でも同様に公用車としての導入が進む。
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