2015年7月27日以前の記事
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「新型アルファード」価格が爆上がり 転売ヤーが相変わらず減らない理由高根英幸 「クルマのミライ」(4/6 ページ)

トヨタの新型アルファードの人気がすさまじい。新車がなかなか手に入らないこともあって、オークション価格が上昇しているのだ。「アルファードが欲しい」という消費者にとっては、逆風が吹いていて……。

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クラシックカーの転売はOKでも、量産車の転売はNGなのか

 転売ヤーたちの肩を担ぐわけではないが、転売という行為自体がそもそも違法ではない。短期間に売買を繰り返して利ざやを稼ぐというやり方がモラルに反しているために叩かれるのだろう。

 皆が欲しいと思っていて入手が難しい商品を、あらゆる手段を駆使して手に入れて、その権利を欲しい人に売却することで利益を得る。これはクルマ以外の商品、ゲーム機や腕時計、住宅やファッションなど、あらゆるモノに通じるビジネスモデルだ。

 皆が行列を成しているところに、最前列に横入りして先に商品を先取りされる。しかもそれが金にモノを言わせてという行為だからか、転売ヤーが定価で買ったモノで暴利を貪るからか、ともかくイメージが悪い。


新型アルファードは転売ヤーのターゲットに。なぜ世間から批判されているのに、転売はなくならないのか

 普段仕事をしている人々からすれば、欲しい商品を手に入れるために使える時間は限られている。転売ヤーたちはレアな商品を手に入れるのが仕事で、人を雇ってまで行列に並ばせるから、その獲得能力の差は明らかだ。

 しかも、ねたみやそねみといった感情は、なかなか制御しにくい。その感情をSNSやコメント欄などに投稿して、日常的に荒れている。

 そもそも転売ヤーのビジネスモデルは古くから存在していた。ダフ屋と呼ばれるチケット転売行為は転売ヤーに近いものだが、これを一定数の数量で行うことは、ほとんどの都道府県の迷惑防止条例に抵触する。

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