30〜40代の「学び直し」 4割以上が「記憶力」に不安、トップ3は?:6割が学び直しに意欲的
30〜40代の6割が「学び直し」に対して意欲的な姿勢を見せた。一方、そのうちの4割が「記憶力」に不安があると回答している。その他にどのような不安があるのだろうか、調査した。
社会人になってから、仕事に関する新しいスキル習得のために勉強する「学び直し」が今注目されている。とはいえ“大人特有の不安”もあるようだ。
認知症リスク検査サービスを展開するCogSmart(東京都千代田区)の調査によると、30〜40代の42.6%が、学び直しにあたって「記憶力」に不安があると回答したことが分かった。
同年代に学び直しに対する意欲を尋ねたところ、最も多かった回答は「どちらかと言えば、したい」(36.9%)だった。「したい」(22.4%)と合わせると、全体の約6割が学び直しに対して意欲的であると分かる。一方、「したくない」(19.4%)、「どちらかと言えば、したくない」(21.4%)と4割が消極的な姿勢を示した。
学び直しの不安、トップ3は?
学び直しに対し意欲を示している人が不安に感じていること1位は「勉強時間の確保」「モチベーションの維持」(61.8%)で同率だった。3位「費用負担」(61.0%)、4位「記憶力」(42.6%)という結果となった。
学び直しについては、政府が支援策を発表していることから、企業内での導入や活用に注目が集まっている。岸田政権は2022年10月に「リスキリング(学び直し)の支援に5年で1兆円を投じる」と表明しており、助成制度の整備にも取り組んでいる。
政府や企業の金銭的支援によって個人が学び直しに向き合うハードルは下がると期待できるが、勉強時間の確保やモチベーションの維持などまだまだ個人が自主的に解消すべき問題は多いことが分かる。
調査は30〜40代男女を対象にインターネットで実施した。期間は8月7〜21日、有効回答数は501人。
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