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iPhoneの「りんごマーク」 なぜ、真ん中ではなく上に? 知られざる人間の心理ビジネスの身近な「なぜ」を解明(2/2 ページ)

なぜiPhoneの「りんごマーク」は真ん中ではなく、少し上のほうにプリントされているのだろうか? そこにはブランドに対する納得感を生む工夫が施されていた。

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MacBookのロゴは真ん中にあるけど、なぜ?

 しかし同じアップル製品でも、MacBookはロゴが真ん中にある。この理由を相良さんは「MacBookは閉じているときは平面なので上下が存在しません。ロゴ周りのホワイトスペース(何もない空間)を大きくすることで、高級感の創出を狙ったのだと思います」と分析している。


ロゴの位置には理由がある(画像:ゲッティイメージズより)

 アイドルグループでもセンターポジションに力を感じるように、真ん中には上とは違う強さがある。MacBookの場合、中央にアップルのロゴだけがあることにより、ホワイトスペースを含む全てを支配しているように感じられるのだという。

人ごとではない「行動経済学」


相良奈美香さん著「行動経済学が最強の学問である」(提供:SBクリエイティブ)

 日本ではまだ認知度の低い行動経済学だが、学ぶことにより自らの身を守れるようになるという。例えば、SNSで何度も目にする商品を「欲しい」と思う気持ちや、深夜のネットショッピング欲を抑制できるようになる。

 「行動経済学は人をパーフェクトにするものではなく、より良い意志決定をする確率を上げるためのもの」(相良さん)

 「人がなぜ行動するか?」を解明する行動経済学。一個人としてもビジネスの観点からしても、その深さに目が離せない。

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