非売品なのになぜ? サントリーが「社内専用ジャンパー」にこだわる理由:アパレルブランドとのコラボも(3/4 ページ)
プレモルに金麦といった、主力商品で制作する非売品のジャンパーに、サントリーが情熱を見せています。最近ではファッションブランドとコラボするほどの力の入れようです。
防寒などの実用性も見込む
ジャンパーを制作・着用する大きな目的は、「歩く広告塔」として店頭などにおけるPR効果です。同社の広報担当者は、次のように説明します。
「商品のブランドは当社の事業における生命線です。そのため、直接お客さまと接する店頭でブランドを発信することは、とても重要だと考えています。また『ブランドを背負って仕事をしている』という社員のモチベーションや、ブランドへの愛着という点でも意義を感じています」
ジャンパーの意義は、それだけではありません。営業現場では、商品の搬送なども行います。スーツでは動きにくいため、動きやすい服装として機能しています。また、商品を陳列するときは冷蔵庫の近くで長時間の作業になることもあります。そこで、防寒着としても役に立っているそうです。
年々“凝った”デザインに
長く続けてきた取り組みである、商品ジャンパー。最近では、トレンドの変化もあるといいます。
例えば、これまでは背中部分に商品のブランドロゴが入っているだけのような、シンプルなデザインがほとんどでした。一方、4月に発売した「サントリー生ビール」のジャンパーでは、伸縮性のある素材を導入。動きやすさを高めただけでなく、袖部分に「SUNTORY」と社名を入れ、胸元にもブランドロゴの装飾を入れています。
ファッションブランドとのコラボも進めています。22年秋に発売した「ビアボール」のジャンパーでは「THE NORTH FACE」とコラボ。防寒性を高めながら、黒・ライトグリーン・ブルー・カーキ・グレーの5色を展開するこだわりようです。また、サントリー生ビールのジャンパーでは「SOPH.」とコラボしています。
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