大学1・2年生が選ぶ「就職したい企業」 「地方・国家公務員」を抑えた1位は?(1/2 ページ)
大学1、2年生が就職したいと思う企業について、リスクモンスター(東京都中央区)が調査を実施した。
近年、少子高齢化などに起因する労働力不足対策の一環として、企業はインターンシップなどを活用し、新卒採用開始を年々早める傾向にある。いわゆる「売り手市場」である中、大学1・2年生はどのような企業に就職したいと考えているのか。与信管理サービスを手掛けるリスクモンスター(東京都中央区)が調査を実施した。
3位「地方公務員」、2位「国家公務員」を抑えた1位は?
大学1・2年生が就職したいと思う企業の1位は「任天堂」となり、解答率は6.7%だった。「国家公務員」(6.0%)、「地方公務員」(4.5%)と続いた。
過去8回の調査では「国家公務員」もしくは「地方公務員」のいずれかが1位となっていたが、今回初めて民間企業が1位となった。その他「NTTデータ」が前回104位から16位に、「日本赤十字社」が前回75位から20位に、「イオン」が前回53位から13位など、順位が大きく変動した企業が多く見られた。
業種別で見ると、製造業が8社(任天堂、ソニー、資生堂、パナソニック、サンリオ、Apple、トヨタ自動車、花王)が上位となり、前回同様に最も多い結果となった。一方で、毎回上位にランクインしている食料品製造業が今回はランク外に。
1位の「任天堂」を選んだ理由は「ゲームが好きだから」「親しみがあるから」「人々を楽しませたいから」といった製品への親しみを選択理由とする意見が多く見られた。
一方2位の「国家公務員」、3位の「地方公務員」では「安定しているから」という意見が多く寄せられた。また「教師になりたい」「故郷に恩返ししたい」など、学校教育や地元に関わりたいという意見も見られた。
男女別で見ると、男性は「任天堂」が1位に、女性は「サンリオ」が1位となり、玩具製造業2社がそれぞれトップとなった。また、前回、男女ともにトップであった「地方公務員」は男性4位、女性6位と順位を落とした。
その他、男性では前回調査同様に「東海旅客鉄道(JR東海)」「東日本旅客鉄道(JR東日本)」「日本航空(JAL)」などの交通インフラ業界が人気であるのに対して、女性では「資生堂」「花王」「コーセー」など、化粧品関連が上位にランクイン。日常生活での利用シーンの多い業種が人気となっている様子が見られた。
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