大学1・2年生が選ぶ「就職したい企業」 「地方・国家公務員」を抑えた1位は?(2/2 ページ)
大学1、2年生が就職したいと思う企業について、リスクモンスター(東京都中央区)が調査を実施した。
文理別で見ると、文系が望む就職先ランキング1位は「国家公務員」(文系回答率7.0%)となった。「地方公務員」(同6.0%)が2位、「任天堂」(同5.7%)が3位という結果に。4位以下では「日本テレビ」「ソニー・ミュージックエンタテインメント」「オリエンタルランド」など、娯楽・エンターテインメント業界のランクインが目立った。
一方、理系が望む就職先ランキング1位は「任天堂」(理系回答率7.7%)となり、次いで「ソニー」(同5.7%)が2位、「国家公務員」(同5.0%)が3位となった。また、理系が就職したい企業トップ20のうち製造業が18社と約7割を占め、大学で学んでいる専門知識を生かし、開発や製造の現場で働きたいという志向が見受けられた。
将来望む就業の形について、最も多い回答は「出世して高収入を得たい」で21.3%に上った。次いで「プライベートを優先させたい」(17.3%)、「優良企業で安定的に働きたい」および「ワークライフバランス重視で働きたい」(各16.0%)と続いた。
就職先の選定で重視する点について、最も多い回答は「給与額」で50.0%を占めた。以降は「福利厚生」(31.7%)、「勤務地」(29.3%)となった。
最低限実現したい生涯最高年収は「600万〜800万円」が最多回答となり、23.7%に上った。次いで「1000万〜2000万円」(15.8%)、「500万〜600万円」(14.7%)の順となった。
前回調査と比較すると、全体では「1000万円以上」が19.8%から25.5%と5.7ポイント上昇。一方「600万円未満」は前回47.3%から38.2%と9.1ポイント低下し、希望年収の水準が上昇している様子が明らかとなった。
同社は「就活生が『安定性』を重視する傾向が強いのに対して、大学1・2年生では『趣味』や『収入』への志向を重視する結果となっている。就職を目前に控える就活生に比べて、大学1、2年生は就職に対するイメージや企業研究が十分でないために、有名企業や商品・サービスがイメージしやすい企業を選びやすくなることが要因として挙げられる」と分析している。
調査は8月18〜23日にインターネットで実施。大学1年生および2年生の男女600人から回答を得た。
関連記事
- 39歳以下に聞いた働きたい企業 3位「キーエンス」、2位「トヨタ自動車」、1位は?
39歳以下の若手はどのような企業で働きたいと考えているのか。エン・ジャパン(東京都新宿区)が調査を実施した。 - 「ホワイトすぎて」退職って本当? 変化する若者の仕事観
「ホワイト離職」現象が、メディアで取り沙汰されている。いやいや、「ホワイトすぎて」退職って本当? 変化する若者の仕事観を考える。 - 身に付けたいITスキル 「AI・ChatGPT」を上回った1位は?
リスキリングを検討している働く人々は、どのようなスキルを習得したいと考えているのか。WEBMARKSが「IT・Web系のリスキリングに関する意識調査」を実施した。 - 「管理職になりたくない」 優秀な社員が昇進を拒むワケ
昨今は「出世しなくてもよい」と考えるビジネスパーソンが増えている。若年層に管理職を打診しても断られるケースが見受けられ、企業によっては後任者を据えるのに苦労することも。なぜ、優秀な社員は昇進を拒むのか……。 - 「管理職辞退」は悪いこと? 断る際に重要な2つのポイント
昨今「管理職になりたくない」「管理職にならない方がお得だ」――という意見が多く挙がっている。管理職にならず、現状のポジションを維持したいと考えているビジネスパーソンが増えているが、管理職登用を「辞退」するのは悪いことなのだろうか……? - 時短勤務や週休3日が「働く母」を苦しめるワケ 働き方改革の隠れた代償
男性育休の促進、時短勤務やテレワーク、フレックスタイム制といった従来の制度をより使いやすくする動きが進んでいる。子育てをしながら働き続けるためのオプションが増えるのは良いことだ。しかし一方で、「これだけの制度があるんだもの、仕事も子育ても頑張れるでしょ?」という圧力に、ますますしんどくなる女性が増えてしまう可能性も。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.