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英国発のカフェチェーン「コスタコーヒー」が上陸 どう戦っていくのか店舗数を拡大(3/4 ページ)

英国発のカフェブランド「コスタコーヒー」が、日本での国内展開を加速させている。レッドオーシャンのカフェ業界で、コスタコーヒーは競合とどう差別化するのだろうか。

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手間のかかるメニューやラテアートで差別化

 コスタコーヒーでは「フラットホワイト」(S・540円)を代表メニューとしており、国内店舗ではラテ(S・490円、M・550円、L・610円)と並んで人気2トップだ。両者の違いは、濃いめのエスプレッソにきめ細かく泡立てたミルクを使っているのがフラットホワイト、軽めのエスプレッソにたっぷりのミルクを使っているのがラテとなる。


ラテよりコーヒーの苦味や香りを楽しめる「フラットホワイト」(筆者撮影)

 フラットホワイトはラテより少し苦味が強いが、ミルクのまろやかさもしっかりと感じられるようにしている。エスプレッソの苦味をより感じたい人向けに、フラットホワイトよりもミルクの量が少ない「コルタード」(470円)も用意している。


コルタードは濃い苦味がありつつ、エスプレッソより飲みやすくしている。写真はスコーンサンド ストロベリー&ホイップ(520円、筆者撮影)

 欧州などではフラットホワイトはなじみのあるメニューだが、日本ではあまり見かけない。競合店を調べると、タリーズは18年に「フラットホワイト」と「ミルキーフラットホワイト」を発売していたが、24年1月現在はレギュラーメニューに掲載していない。季節商品として、時々販売している。スターバックスでは、メニューにはないが、カスタマイズでフラットホワイトに近い味わいを提供しているようだ。

 コスタコーヒーでは、フラットホワイトをはじめとした一部にラテアートが施されており、これも他店との差別化戦略の一つ。40時間ほどの訓練を通じて、バリスタを育成している。


スープセットは2種類あり、写真は「マッシュルームとくるみのポタージュ」(770円)。パンは3種類から選べる(筆者撮影)

レジ前にはマフィンやクッキー、スコーンサンドが並ぶ(筆者撮影)

 フードメニューは、ロイヤルホストなどを展開するロイヤルホールディングスのシェフが開発・監修に携わる。スイーツ系が中心だが、銀座店ではスープセットやサンドイッチの食事メニューも提供し、好評を得ているという。

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