電気代高騰は追い風 ワークマンやドンキの進化する「着るこたつ」(1/3 ページ)
消費電力が大きいエアコンを使わず、温まることができる「着るこたつ」注目を集めている。各社が発売する着るこたつの特徴や消費者の反応、売れ行きをまとめた。
電気代の高騰を受け、節電タイプの暖房器具が注目を集めている。消費電力が大きいエアコンを使わず、温まることができる「着るこたつ」もその1つだ。各社が発売する着るこたつの特徴や消費者の反応、売れ行きをまとめた。
職人向けから発展したワークマンの着るこたつ
ワークマンのヒーターウェア「WindCore ヒーターシリーズ」は、ウェアの首の下や腰のあたりに電熱線(ヒーター)を装着。付属の充電式バッテリーを使用して体を温める仕組みで、使用後5分ほどで保温効果を実感できるという。
温度は低温(約40度)、中温(約45度)、高温(約50度)の3段階から選択でき、一度バッテリーを充電すれば、最長で約16時間使用できる。また、バッテリーは夏の暑さ対策グッズ「ファン付きウェア」と使いまわしが可能。ウェアを変えれば、1年を通じて防暑&防寒対策ができる仕様だ。
2019年にベストタイプを発売したところ、寒い環境で働く職人から支持され、人気に火が付いた。現在では、ベスト5種類、パンツ3種類、ジャケット4種類、ブランケット1種類、マルチパッド1種類の計14アイテム(3900〜5500円)を展開している。
最新モデルでは、温度調節スイッチを内側に入れるデザインに変更した。同社広報担当者は「周囲からヒーターウェアだと気付かれにくく、普段使いしやすいようなデザインを採用しました」と話す。
発売当初は、同社製品の中では高価格ということもあり、寒い中働く外仕事の職人のみをユーザーとして想定していた。ところが、いざ発売してみるとバイク、釣り、ゴルフなどのシーンで使用する人が多かった。また、寒さが本格化する前に女性が購入するケースも目立っているという。「家の中で節電のためにエアコンを使わない人が着用しています。 また、ガーデニングやアウトドアを楽しむために購入する人も増えています」(同社広報担当者)
職人以外からも支持を集めるヒーターウェアの売り上げは、右肩上がりに推移。年々生産数を増やしているが、シーズン終盤にはほとんど売り切れる定番製品に成長した。
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