2015年7月27日以前の記事
検索
ニュース

電気代高騰は追い風 ワークマンやドンキの進化する「着るこたつ」(2/3 ページ)

消費電力が大きいエアコンを使わず、温まることができる「着るこたつ」注目を集めている。各社が発売する着るこたつの特徴や消費者の反応、売れ行きをまとめた。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

ダメ出しから生まれたドン・キホーテの着るこたつ

 ドン・キホーテが昨年10月から発売している「動けるこたつウェア」。同商品はユーザーからの“ダメ出し”をもとに改良し、結果的に値下げにも成功した商品だ。

kotatu
動けるこたつウェア(PPIHプレスリリースより引用)

 ドン・キホーテでは「ダメ出しの殿堂 ドン・キホーテ-情熱的改善要求-」と題し、ユーザーからオリジナル商品ブランド「情熱価格」へのダメ出しを募集(2月末でサービス終了予定)。集まったダメ出しを開発部で議論・改善することで、新商品に生かす取り組みを行っている。

 動けるこたつウェアは、胸元から足先までをすっぽりと包み込み、内蔵されたヒーターで温める。本体は65(幅)×115(高さ)センチで、身長150〜180センチ、ウエスト最大約130センチまで対応する。着脱はボタン式で、身長に合わせて調節が可能。なで肩でもずり落ちないよう、H型のショルダーストラップを採用した。着るだけでなく、広げてひざ掛けのように使うこともできる。

kotatu
身長150〜180センチ、ウエスト最大約130センチまで対応(PPIHプレスリリースより引用)

 ヒーターは全面/腹部側と胸元側に分けてスイッチを設置し、部位に合わせた温度調節を可能とした。温度は3段階から選べる上、2時間で自動的に電源が切れるため、温まり過ぎる心配もない。

 同商品の前身は、22年にホカロンとコラボしたこたつウェアだ。サイズや着用方法など基本的な仕様は動けるこたつウェアとほぼ同じで、「エアコンを使わなくても温かく、節約になる」と人気を集めた。

kotatu
22年に発売した「こたつウェア」(展示会にて編集部撮影)

 だが、電源がコードタイプだったため、その範囲内でしか利用できなかった。そのため、ユーザーからは「USB式だったらよかったのに」「モバイルバッテリーで使えるようにするとあちこち移動できる」「動けないぜ」といったダメ出しが寄せられた。

 そこで開発部は、電源をコードタイプからUSBタイプに変更。コードの長さ=可動範囲だったところが、家の中を自由に動けるようになった。また、コード部分をなくしたことで、結果的にコストカットが実現。こたつウェアが1万1800円だったのに対し、動けるこたつウェアは9980円と、機能性はアップしながら2000円の値下げに成功した。

kotatu
胸元にモバイルバッテリー用のポケットを設置(展示会にて編集部撮影)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る