「東京オートサロン」はどこまで成長するのか クルマ好きをひき付ける魅力がある:高根英幸 「クルマのミライ」(1/5 ページ)
今年も年明けに東京オートサロンが開催された。カスタムカーの祭典だが、自動車メーカーも積極的に出展し、クルマ好きの心をつかんでいる。環境に配慮した次世代モビリティの提案も増えた。自動車産業を支える一大イベントとして、どこまで成長できるのか。
今年も自動車業界の年明けは東京オートサロンから始まった。そもそもカスタムカーの祭典である同イベントは、国内トップカテゴリーのレーシングチームの参戦体制や新型車のお披露目など、クルマ好きの関心を集めるセレモニーであふれかえっている。
海外からの来場者も多く、米国やオーストラリア、アジアの日本車好きがこの時期に大挙して来日し、日本のクルマ文化を堪能するツアーを楽しむ姿が多く見られる。
彼らのお目当てはJDM(ジャパン・ドメスティック・メイドの略=日本車を日本製のパーツでカスタムした日本仕様のカスタムカー)と呼ばれる、ボディーから足回り、パワーユニットまで手が加えられた最新のカスタムカーだ。海外では模倣品も横行しているようだが、アルミホイールやチューニングパーツも日本のブランドでまとめてカスタムすることが、日本車好きのマニアにとってステータスにもなっているのだ。
日本のクルマ好きも海外のクルマ好きも、やはり新作エアロパーツやド派手なチューニングカーを求めて来場する人が圧倒的だ。最近の旧車ブームもオートサロンの人気を後押しし、オートサロンも旧車人気をけん引することにつながったのだろう。
コロナ禍で一時は不振が危ぶまれたが、昨年、今年と盛り上がりぶりは完全復活どころか、ますます勢いを付けつつある。現在も新規で出展するには抽選で選ばれなければならないなど、ハードルの高さから人気ぶりがうかがえるのだ。
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