「ファミチキ×コーラ」の併売が7倍に! リテールメディアの真価と残る課題は:広告主の意見は?(3/5 ページ)
ファミリーマートと日本コカ・コーラ社がタッグを組み、リテールメディア活用に力を入れている。2023年4〜5月に実施したキャンペーンでは「ファミチキ×コーラ」の併売が7倍に。広告主から見たリテールメディアの真価と残る課題とは……。
併買率は7倍 想定以上の効果に驚きの声
キャンペーンの効果は抜群だった。実施期間中の併買率は全店ベースで約6〜7倍に伸長。FamilyMartVision設置店舗は、未設置店舗と比較してコカ・コーラの売り上げが18%増加した。ファミリーマートは「併売率6〜7倍というのは、誰も想定していなかった数字です。社内でも驚きの声が上がったと聞いています」と手応えを語る。
「併売促進はもちろん、コカ・コーラ単品の売り上げも2割近く引き上げることに成功しました。ここまで大きな効果が出ることはなかなかありません。これが売り場とサイネージ、アプリを連携させることの大きな成果だと思っています。
実際に食のシーンを撮影し、店頭のPOPでは伝えられないシズル感を表現できたことで『ファミチキとコークの組み合わせで食べたい』と顧客の心を動かすことができたのは大きかったですね」(ファミリーマート デジタル事業部長 国立冬樹さん)
売り上げ増だけではないうれしい効果もあった。アプリでファミチキ×コークで100円引きというお得情報を発信したことで、来店促進にもつながったのだ。
「実は顧客の6〜7割は、ファミペイアプリを店舗以外の場所で開いています。顧客はアプリに、新商品情報やお得な情報との出会いを求めているため、アプリを開いたタイミングで『100円引き』というお得な情報を訴求できたことは、来店促進にも貢献しました」(ファミリーマート 国立さん)
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