4割超が「希望の勤務地でなければ辞退」 Z世代の「配属ガチャ」への率直な意見(1/2 ページ)
全国転勤や転属のある、いわゆる「配属ガチャ」を前提とした採用について、学生はどのように考えているのか。インタツアー(東京都港区浜松町)が調査を実施した。
新入社員が希望する職種に配属されるか分からないことを、カプセルトイの「ガチャガチャ」になぞらえた「配属ガチャ」が昨今話題を集めている。「配属ガチャ」を前提とした採用について、学生はどのように考えているのか。インタツアー(東京都港区浜松町)が調査を実施した。
「配属ガチャ」嫌すぎる! 就職先選びへの影響も
配属先を知りたいタイミングについて、最も多い回答は「内定通知〜内定式」となり、65.1%と半数以上に上った。「内定式後〜入社式」(16.7%)、「入社研修の間」(3.8%)と続き、「希望なし」とした人はわずか2.6%だった。「事前に分からないとエントリーしない」とした人は11.8%となった。
内定式までに配属先を知りたい人は合わせて76.9%と8割近くが、より早期に配属先を知りたい希望が強いことが分かった。
配属先の告知が希望の時期よりも遅い場合「内定承諾保留や内定辞退の要因になる」とした人は29.9%、「内定辞退を検討する要因になる」とした人は31.1%となり、合わせて6割以上が志望度へ影響があるとした。
また「内定式までに配属先を知りたい(内定通知〜内定式)」とした人だけに絞ると、「内定承諾保留や内定辞退の要因になる」とした人は33.9%、「内定辞退を検討する要因になる」とした人は35.6%となり、合わせて7割に上った。より早期に配属先を知りたい人ほど、志望度への影響も大きくなる傾向となった。
同社は「売り手市場の影響を受けて内定承諾後でも辞退する学生が増加しており、配属先の告知時期は最終的な入社の決断要因となり得る」とコメントした。
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