コラム
「目黒駅」と「中目黒駅」の違いは何か 周辺交通を分析してみた:経済の「雑学」(4/5 ページ)
目黒区の外にある「目黒駅」と、区内にある「中目黒駅」。区内の鉄道、バスの実態はどうなっているのか。周辺交通に乗車し、調べてきた。
目黒駅から中目黒駅へ
目黒駅は、西口と東口にバスターミナルがある。目黒区内に向かうバスは、西口のバスターミナルから発車している。中目黒駅に向かうのは、系統番号でいうと「黒09」。野沢龍雲寺循環である。バス料金は前払い制で均一230円となる。
今回訪れたのは、4月の平日。16時2分発のバスに乗車した。この系統は、平日は多くて1時間に4本、少ない時間帯だと1〜2本なので、都内のバスとしてはそれほど本数は多くないと考えるのが妥当だろう。
中目黒駅を経由する系統は、この1系統しかない。目黒駅発のバスは、都立大学方面に向かうものが中心となっている。ということは目黒駅と学芸大学駅周辺・都立大学駅周辺の行き来が多いと考えていい。
バスは満員ではないが、そこそこの数の乗客がおり、目黒通りを進んでいく。目黒通りを見ると各種商店があり、通行人でにぎわっていた。
目黒区内に入ると、車窓から高級洗濯乾燥機や掃除機を手掛ける「Miele(ミーレ)」の直営店が確認できた。同メーカーの家電は高価であるため、このエリアには豊かな人々が暮らしていることを実感させられる。
大鳥神社交差点で、目黒通りから山手通りへと進路を変える。道路沿いには高級マンションが軒を連ねている。車窓を見ると、自家用車の利用者も多い。ラーメン二郎目黒店もあり、行列ができていた。
バス停ごとに乗客は増え続け、正覚寺前でかなりの人が乗車した。その次にはもう中目黒駅。16時16分ころに下車する。定刻だ。
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