2015年7月27日以前の記事
検索
インタビュー

「丸亀製麺のカナダ1号店」がいきなり大繁盛! 全店2位の裏側で何をしているのか想定の3倍を販売(2/5 ページ)

丸亀製麺のカナダ1号店がバンクーバーにオープンした。初日は長い行列ができる盛況ぶりで、予想の3倍となる1218杯を販売したという。どのようにして、初出店の地で繁盛店を作り上げているのか。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

米国西海外での成功を受け、カナダ進出へ

 2024年3月末時点で、海外に264店舗を展開している丸亀製麺。海外店舗は総じて好調で、特にハワイのワイキキ店は、月商約1億3000万円(2023年8月)を記録するなど国内外の店舗で最も高い売り上げを誇る。

 米国西海岸に位置するストーンズタウン店やバレー・フェア店も好調で、この地域に地理的に近く、客層が似ていることもあってカナダ・バンクーバーへの出店を決めたという。

 「米国西海岸には、多数のアジア系住民やコミュニティーが存在します。バンクーバーもアジア系住民の比率が高く、街によってはアジア系住民が大多数を占めることもあります。アジア系のレストランやスーパーマーケットも多く、日本食への関心やニーズが高い地域で、うどん店の成功が期待できると考えました」


バンクーバーは、ハワイや米国西海岸のトレンドが伝播しやすい地域でもあるという

 出店したのはスタジアムチャイナタウン駅のすぐそばで、スポーツイベントやコンサートなどが開催される「BCプレイス・スタジアム」「Rogers Arena」が目の前にある。

 「イベント時に人手が増えるほか、近くには大学や日本橋のようなビジネスエリアもあります。多くの来店が見込まれるだろうと考え、このエリアに出店を決めました」


バンクーバー店はトリドールホールディングスがトレーニングを施し、現地のフランチャイジーが営業している

 バンクーバーでの出店にあたって、手を組んだのは現地でティーカフェ「ゴンチャ(Gong cha)」や「ウェンディーズ(Wendy's)」などをフランチャイジーとして営業している企業だ。

 「米国の店舗は直営店ですが、バンクーバー店はフランチャイズでの運営です。当社から麺匠(※)をはじめ麺職人が事前に現地入りしてトレーニングを実施していますが、オペレーションはフランチャイジーに任せており当社の社員は店舗に在籍していません」

(※)麺匠:全国に1632人(2024年3月現在)いる丸亀製麺の麺職人の中で、唯一“麺匠(めんしょう)”という称号を名乗ることが許されている麺職人のこと。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る