2015年7月27日以前の記事
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なぜ人は「3分のドラマ」にハマるのか BUMPが刺激する“非合理的な欲求”5年後、9兆円市場に?(2/5 ページ)

今、にわかに盛り上がる「ショートドラマ」産業。コンテンツの特色と成長性、そして日本のコンテンツ産業全体にあたえるインパクトとは何か。

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一般的なドラマと決定的に違う「脚本」

 ショートドラマと一般的なドラマの制作はどう違うのか。大きな違いは脚本の作り方だという。ショートドラマは離脱が簡単に起きてしまうからこそ、およそ1分30秒間――脚本にすると1ページ半に1回は「引き」をつくらなければならない。

 そしてもう一つ、脚本を作る上で留意しなければならないのは「切り抜き」ポイントの数だ。BUMPは集客に広告を使わず、コンテンツを数十秒にカットした「切り抜き動画」をSNSに配信し、認知獲得を図っている。つまり切り抜き動画を“バズらせる”ことが集客の肝だ。

 「1本の切り抜き動画が数百万〜数千万回再生されることもあり、『切り抜き動画の再生回数』と『切り抜いて面白くなるシーンが何カ所あるか』は非常に意識しています。脚本を書く段階から“切り取ってSNSに出す”ことを考えているので、普段は映画の脚本を書いている人からするととても新鮮に映るようです」

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