“ひんやり”が1.5倍持続! 冷感ウェア「氷撃α」が好発進 3社のコラボ技術で“海外”が見えてきた:日本発の素材(2/5 ページ)
暑さ対策が迫られるなか、クーリングウェア「氷撃α」が発売された。2017年から発売されているクーリングウェア「氷撃フリーズテック」の進化版で、従来製品の約1.5倍の冷感持続性を持つという。国内のみならず米国でも反響があるというが、どんな製品なのか。
“ひんやり”が持続する「氷撃」シリーズ
リベルタ社が展開する氷撃フリーズテックは、2017年から発売しているクーリングウェアシリーズだ。以前から、機能性衣料事業として体を温めるヒートウェアをバイクユーザー向けに販売していたが、温暖化が進むにつれ暑さ対策の衣料を求める声が増加し、クーリングウェアに着手した。
「試行錯誤するなかで、世界トップレベルの冷感プリント技術を持つユタックスさんとの出会いがありました。そこで、当社が強みとする商品企画力と先方の技術力をかけ合わせて、氷撃フリーズテックとしてバイクユーザー向けに発売したところ、すぐに評判になりました」
氷撃フリーズテックは、接触冷感の生地にエリスリトール(糖アルコールに分類される甘味料)とキシリトールを含有した特殊プリント処理を施している。処理をした繊維が人の皮膚から発生する汗を吸収すると、その吸熱特性により繊維の温度が下がり、冷感を付与する仕組みだ。つまり、汗をかくと生地がひんやりし、風を受けるとより冷感が強くなるという。
「市場にあるクーリングウェアは、接触冷感のみで徐々にぬるくなってしまうものが多いんです。一方、当社の製品は“汗に反応して涼しく感じる”ため、その点が優位性と言えます」
ユーザーからの反響を受け、2018年からは販路を拡大して作業服の販売店やスポーツ量販店などでも販売。野外で働く人やスポーツをする人、キャンプや釣りなどのアウトドアを好む人などから支持を得て、ラインアップを増やしていった。
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