ニトリの3Dサーキュレーターが「過去最高」の見込み 人気のワケは?:プロダクトInsights(1/2 ページ)
ニトリの暑さ対策グッズとして、サーキュレーターが好調に売れている。商品の特徴は……。
プロダクトInsights
日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。
ニトリの暑さ対策グッズとして、サーキュレーターが好調に売れている。商品名は「上下左右自動首振り DCモーターサーキュレーター」(以下、3Dサーキュレーター)で、価格は5990円。販売数が大きく伸びたのは6月中旬からで、昨年と比べて「1〜2週間ほど早い」(同社)という。
従来品と比べて、進化したポイントは4つ。特に、お客からの声が多かった「節電」「首振り」「分解(お手入れ)」を重視して、開発を進めたという。
ポイントの1つめは、消費電力量が約半分に(※1)なったこと。DCモーターを搭載したことで、1時間当たりの電気代が約0.5円(※2)となった。
2つめは、3D首振り機能を搭載し、広範囲に送風が可能になったこと。左右約60度→75度に、上下約75度→約90度に、それぞれ拡大したため、幅広い範囲に風を送れるようになった。
3つめは、本体部分以外は分解して水洗いが可能になったこと。専用工具不要で前ガードから後ろガードまで取り外すことができ、分解後は丸ごと水洗いが可能(本体部分は不可)になったので、「より衛生的に使えるようになった」(同社)という。4つめは、重量が約2分の1になったこと。従来品は約2.8キロだったが、現行品は約1.4キロになった。
ニトリは2020年に、3Dサーキュレーターを発売。当時、試験的に販売して、好調だったことを受け、翌年から正式販売をしている。これまで改良を重ねてきて、現行モデルは「過去最高の販売数量になる見込み」(同社)だという。
人気の要因として、同社は「例年よりも暑いので、省エネという点が評価されたのではないか」としている。
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