2015年7月27日以前の記事
検索
インタビュー

インバウンドに沸く渋谷ドンキ 「深夜帯」は一人勝ち状態に?免税売上は過去最高(2/3 ページ)

多額の“外貨”を稼ぎ出す、渋谷ドンキの戦術はいかに。運営会社に取材した。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

「爆売れ」する商品は?

 百貨店では円安を追い風に、高級ブランドなど高価格帯の商品が売れている。対してディスカウントストアであるドンキは、売れる商品の傾向も異なる。最も売れている商品ジャンルは菓子類、日焼け止めなどの化粧品関連だ。


壁一面に陳列された大量の「キットカット」

 一方で、かつて「爆買い」の対象だった家電関連商品は、コロナ前ほどの勢いはないという。「家電の売れ行きは2019年当時と比べると少し勢いが落ちている印象。例えばドライヤーなど高価格帯の理美容家電がかつての売れ筋だったが、当時と比べると販売額は減っている。買うものの傾向が確かに変わってきているなと感じる」(秦氏)


コロナ前と同じく、化粧品関連商品は人気

人気商品である「毛穴撫子」シリーズの売り場

認知度高まった背景に、海外進出

 渋谷ドンキでは、入口前で写真を撮る人も多数いた。秦氏は、渋谷の観光名所であるハチ公像、スクランブル交差点のようにドンキも“観光地化”しているのではないかとした上で、そうなった理由として「海外出店」が影響しているのではないかと分析する。

 「東南アジアを中心にドンキの海外業態『DON DON DONKI(ドンドンドンキ)』がオープンしたことも関係しているのではないか。DON DON DONKIは日本のドンキとは全く雰囲気が異なるのだが、SNSなどでそれを知り、『日本に行くなら日本のドンキにも行ってみようと思っていた』と答える人は多い。海外進出の副産物だと思う」


東南アジア仕様の業態「DON DON DONKI」(出所:公式Webサイト)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る