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「夏のドライヤーが暑くてつらい」に着目 温風を逆手に取った“塗る”クーラーがじわじわ拡大中(2/2 ページ)
リベルタ(東京都渋谷区)が展開する、“塗る”タイプのひんやりグッズ「Coolist」が好調だ。中でもヘアトニックの「スカルプクーラー」(メーカー希望小売価格1320円)と、ロールオンタイプの「アセダレーヌ」(同880円)が人気だという。
電車内や信号待ちでも使えるアセダレーヌ
アセダレーヌは首元やうなじ、おでこに直塗りできる、スティックタイプのアイテムだ。スカルプクーラーと同様にメントールが配合されているので、塗った直後や風が当たった時に清涼感を感じられる。
同様の用途としてスプレータイプの商品も販売されている。しかし、周りに人がいる場合は使いづらかったり、スプレーする時の音が気になったりするというデメリットがあった。そのため、アセダレーヌはロールオンの形状を採用した。
Coolistシリーズは2018年の発売以来、右肩上がりで成長を続けていたが、2022年ごろにSNSでバズり一気に人気商品となった。中でも、スカルプクーラーは6月末時点の店舗販売実績が前年比400%を記録したという。
購買者層も、当初設定していた若い女性から、幅広い年代の女性に拡大しているそうだ。背景について「近年は猛暑かつ、暑い時期も長くなっています。そうした中で、通勤時やドライヤー時などを少しでも快適にしたい方が増えたからではないでしょうか」(同社広報担当者)と分析する。
猛暑を背景に、拡大を続けるひんやりグッズ市場。厳しい暑さを追い風に、スカルプクーラーやアセダレーヌはどこまで売り上げを伸ばせるか。
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