インタビュー
「SHIBUYA TSUTAYA」はどうなっているのか 生まれ変わって4カ月、見えてきたこと:世界中のIPとコラボ(2/5 ページ)
2024年4月にリニューアルオープンした「SHIBUYA TSUTAYA」。アニメやキャラクター、ブランドなどのIPコンテンツの聖地として、世界中のIPを体験できる施設に生まれ変わった。再出発から4カ月が経過し、どんな変化が起きているのか。
世界中のIPとコラボし、体験価値を重視
TSUTAYAの旗艦店として2000年に誕生したSHIBUYA TSUTAYA。当時はパッケージセールスの全盛期で、その流通で十分な利益を得られていた。しかし、デジタル化などの変化に伴い、これまでとは異なるコンテンツの価値や楽しみ方を提案する方向に舵(かじ)を切ったという。
SHIBUYA TSUTAYAでは、メインターゲットをα・Z世代の若年層と訪日外国人に定め、「IP」をテーマにコンテンツと体験価値を重視したフロア構成とした。ビジョンは「世界に発信するプロモーション」で、ビジネスモデルを「B2C2B」としている。
「消費者に喜んでいただけることを店頭で具体化して、それを価値と感じていただける企業、コンテンツホルダーと一緒に事業に取り組んでいこうと。単純な広告露出のプロモーションだけでなく、ファン同士の交流やコンテンツに没入できる空間設計など体験価値に注力しています」(CCC 渋谷プロジェクト エグゼクティブプロデューサー 鎌田崇裕氏)
コラボするIPにおいては、以下の4つの軸に沿って選定しているそうだ。
(1)新作のリリース
(2)海外企業の日本マーケット進出、または日本のコンテンツの世界発信
(3)周年や記念日
(4)バーチャルのサービスやコンテンツなどのリアルを活用した発信
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