インタビュー
NewDaysの「スゴおに」350万食を突破 3年経っても売れている理由:「弁当」をおにぎりに(4/5 ページ)
具のボリューム感をウリにしたNewDaysのおにぎりシリーズ「スゴおに」が、3年間で約350万食を販売した。月1ペースで新商品を発売し続けているが、どのように人気を維持しているのか。スゴおにのこだわりを聞いた。
なぜ「スゴおに」は人気なのか
なぜスゴおには、多くの人が注目するのか。思わず「すごい!」と言いたくなるようなボリューム感や発想のおもしろさがあり、食事としておいしい。300円を超えるものが多いが、一般的なおにぎりと比べるとコスパがいい側面もある。
「1個で多くの種類の具材が食べられ、カロリーは通常のおにぎり約2個分です。そう考えると300円代でもコスパがいいのかなと。近年は原材料高騰により200円近いおにぎりが増えているので、以前よりお得感は増しているかもしれません」
通常のおにぎりは朝に最も売れるが、スゴおには昼も夜も同じぐらい売れるのだという。メインの購買層は男性だが、女性が購入するケースも案外多いとか。価格と満足感のバランスの良さが、さまざまな層に売れ続けている理由の一つだと宮野氏は考えているそうだ。
「以前に発売していたボリューム感と価格を抑えた『至福のスゴおに』シリーズは、女性には多く購入していただけたのですが、全体的には販売数が限られていました。やはりスゴおにには、手頃な価格よりも”ボリューム感”が求められているのだろうと」
そこからはボリューム感を重視した商品開発を継続している。かき揚げや里芋を丸ごと入れるなど食べづらい側面はあるが、その規格外のボリュームを特徴として、訴求を続けているそうだ。
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