インタビュー
海外売上比率7割の「ぺんてる」に聞く、ボールペン「エナージェル」が14億本も売れた秘密(1/5 ページ)
縮小・停滞が続く国内文房具市場とは対象的に、輸出額は拡大傾向だ。1953年に海外進出した「ぺんてる」は、国内大手文具メーカーのなかでも海外売上比率が高く、2023年度で7割を超える。なぜ日本の文房具が反響を得ているのか。
コロナ禍以降、縮小・停滞が続く国内文房具市場。その一方、輸出額は拡大傾向で、2023年の筆記具の輸出額は2018年比で約115%の約1200億円となった(日本筆記具工業会調べ)。
国内大手文具メーカーのなかでも、海外売上比率が高いのが2023年度で7割を超える「ぺんてる」(東京都中央区)だ。業界では異例の早さとなる1953年に海外進出し、今では120以上の国と地域に製品を輸出している。
グローバルにおける主力製品であるボールペン「エナージェル」は、全世界で約14億本を販売(2024年7月末時点)。書き味のなめらかさや速乾性が高い評価を得ているという。近年は、表現性の高さにこだわったペン製品も需要が拡大している。
グローバル市場での売れ筋商品と日本の文房具が反響を得ている背景を、ぺんてる 海外営業本部 海外営業部 アメリカブロック 部長、兼海外営業企画課 部長の末岡淳史氏に聞いた。
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