ワークマンの「着る断熱材」2万点がわずか4日で完売 まだまだ暑いのに、なぜ?:プロダクトInsights(1/2 ページ)
ワークマンが新たに発売した「XShelter 断熱」(エックスシェルター)シリーズの予約販売分2万点が、わずか4日で完売した。理由を取材したところ……。
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日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。
ワークマン(群馬県伊勢崎市)は新たに発売した「XShelter 断熱」(エックスシェルター)シリーズの予約販売分2万点が、わずか4日で完売したことを発表した。店頭での販売は、9月中旬以降に予定している。
「XShelter 断熱」シリーズは、断熱シートと吸光発熱わたを組み合わせた、外部環境を“無効化”する新素材を採用している。通称「着る断熱材」。8月26日に実施した発表会では、マイナス20度の冷凍室で機能を体感できるブースを設けるなど、寒さも暑さも感じない究極の「無感覚ウェア」として話題となった。
好調の理由について、同社広報部は「例年の暖冬による厚手の防寒需要の減少」「寒暖(外が寒いときや電車の暖房が暑いとき)でも衣服内温度を快適にしてくれる」の2点を挙げた。同社の厚手防寒の売り上げを見ると、2023年は2021年に比べて、16%減少している。「昨年は暖冬だったから防寒服を買わなかった。今年は必要かも」といった人の購入が目立っているようだ。
お客からは「暖冬が続いているので、アウターを着用する期間が短かった。秋から長く着用できるのであれば、購入したい」「それほど寒くなかったから、重ね着で乗り越えられたが、一枚で無感覚を体感できるのであれば購入したい」といったコメントがあった。
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