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なぜアジア人は「コストコ愛」が強いのか マニアを生むビジネスモデル:世界を読み解くニュース・サロン(1/4 ページ)
日本で大人気のコストコ。2024年11月には国内36店舗目がオープンする。米国では、アジア系の“コストコ愛”の強さが話題になっている。実際に米国でもアジア系の来店客が多く、日本や韓国などへの進出も盛んだ。
日本で大人気の会員制の大型スーパー、コストコ。テレビや雑誌などで特集が組まれることも珍しくなく、注目されている店だ。
2024年7月、全米小売業協会は世界の「2024年小売企業トップ100リスト」というランキングを公開した。これによると、1位はウォルマート、2位はアマゾン、3位はコストコと続く。
日本ではすでに全国で35店舗を展開している。特に最近になって、日本で新規開店が続いている。
2024年8月には沖縄県南城市に沖縄で初の店舗がオープンし、さらに同月、滋賀県東近江市にも新店舗を開店。また11月には、福岡県小郡市に「コストコ小郡倉庫店」がオープンする予定だ。沖縄の店舗では、あまりの混雑ぶりに周辺地域で苦情が出ていると報じられたほど注目されている。
最近、そんなコストコを取り上げた米国のコメディアンの動画が英語圏で話題になっている。というのも、なぜかアジア系は他の人種に比べて“コストコ愛”が強いというのである。そこで今回は、その説が本当なのか考察してみたい。
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