インタビュー
「福岡の屋台DX」が好調 LINEや生成AIを導入して、どうなった?:AIおいちゃんが登場(2/5 ページ)
福岡市が実施している「屋台DX」が好調だ。LINEヤフーコミュニケーションズと連携してLINEの公式アカウントを開設し、情報発信や生成AIを活用した検索を強化しているというが、どんな効果が出ているのか。福岡市役所の担当者に反響を聞いた。
長浜屋台街の復活に合わせ、DXを開始
福岡市の屋台は終戦後の混乱の中で誕生し、存続の危機を経て街との共生を探ってきた歴史がある。転機となったのは、全国初の事例となった2013年の福岡市屋台基本条例の制定で、「市の責務」「屋台営業者等の責務」とともに「利用者の責務」を定め、条例に則って屋台街を営業している。
福岡市の屋台街は、店舗数が多い「天神エリア」(約50軒)と「中洲エリア」(約30軒)、小規模な「長浜エリア」(9軒)と「その他エリア」(7軒)があり、合計で約100軒が営業している(2024年9月時点)。最初の屋台DXは、繁華街から少し離れた長浜屋台街からスタートした。
「DXの開始以前、長浜の屋台は2軒しか残っていませんでした。しかし、2023年6月に新しい事業者を公募して、新たに7軒が加わり、合計9軒で復活することになりました。再スタートを切る長浜屋台街を盛り上げるためにも、まずこのエリアからDXを始めることにしたんです」
ちょうど復活のタイミングであることに加え、長浜エリアは気軽に立ち寄れる繁華街の天神・中洲エリアと異なり、わざわざ足を運ぶ必要がある。利便性を良くすることで、長浜へ足を運んでもらう狙いもあった。
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