インタビュー
「福岡の屋台DX」が好調 LINEや生成AIを導入して、どうなった?:AIおいちゃんが登場(4/5 ページ)
福岡市が実施している「屋台DX」が好調だ。LINEヤフーコミュニケーションズと連携してLINEの公式アカウントを開設し、情報発信や生成AIを活用した検索を強化しているというが、どんな効果が出ているのか。福岡市役所の担当者に反響を聞いた。
1年後にリニューアル、生成AIも導入
2023年の長浜屋台街での取り組みを経て、2024年7月にはDXの対象を福岡市内にある約100軒の屋台に広げ、機能もリニューアルした。LINEを使っての情報提供はそのままに、以下2つのサービスを提供している。
(1)営業状況の見える化
屋台に設置したIoT電球が通電(点灯)を感知する仕組みはそのままに、その日に営業しているかどうかを知らせるシンプルな表示に変更された。
(2)AIおいちゃんが「おすすめ屋台」を案内
福岡市内の約100軒の屋台から、「現在地」や「グルメ」などの条件で、お好みの屋台を検索する機能を追加した。さらに生成AI(ChatGPT)を導入し、「屋台常連の“AIおいちゃん”」とのやりとりを通じて、おすすめの1軒も選べるように。「同じ趣味の店主と話したい」など屋台ならではの質問にも回答する。
「屋台の醍醐味は、目の前にいる店主や隣り合ったお客さんとコミュニケーションを取りながらグルメを味わうことだと思います。そうした文化を気軽に楽しめるように、店主のパーソナリティもAIに学習させて、AIおいちゃんを通じて情報を得られるようにしました」
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