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NHK、34年ぶり赤字の原因はどこにある? ネトフリと比べて分かる“いびつ”な構造(1/6 ページ)

NHKが34年ぶりに赤字になったとして話題になった。赤字の原因を見ていくと、いびつな構造が明らかになる。

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 「ぶっ壊す」と息巻く政党もあるほど、何かと批判のやり玉に上がるのがNHK(日本放送協会)だ。10月、X(旧:Twitter)ではNHKが34年ぶりに赤字になったことについて「一体何にそんなに金がかかっているんだ」と怒りの声を上げる投稿が多数の共感を集めていた。決算が発表されたのは少し前の話だが、今でも根強く声が上がっているようだ。


NHKが34年ぶりの赤字に(提供:ゲッティイメージズ)

 NHKが発表した2024年3月期決算を調べてみると確かに、6328億円という巨額の受信料収入を得ているにもかかわらず赤字となっているようだ。

 この受信料収入は、Netflixのアジア太平洋地域(APAC)の総売り上げよりも大きい金額だ。ちなみにNetflixの料金プランは最安で890円(2024年10月10日時点)であり、NHKの受信料(地上契約・2カ月払額2200円)の方が高い。

 なぜこれほど巨額の受信料収入を得ても、赤字になったのか。決算資料を見ながら冷静に分析してみたい。

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