インタビュー
「スシローの北京1号店」いまも6時間待ち 担当者に聞いた、なぜこんなに人気なの?(2/5 ページ)
2024年8月、中国の北京でスシローの1号店「スシロー西単大悦城店」がオープンした。開業から約2カ月が経過しても、6時間待ちの行列ができるという。なぜ、こんなにも人気なのか。
海外店舗でも「日本のスシロー」を再現
F&LCでは、スシローのほか、持ち帰り寿司の専門店「京樽」、スシローより高価格帯の「回転寿司みさき」、そして「杉玉」の4ブランドを展開している。2024年9月末時点で海外店舗数は計182店舗で、そのうち中国に構えるスシローは44店舗となる。
同社がスシローの海外展開において強みとしているのは、日本同様の「直営」による店舗運営だ。
「日本で磨いてきたおいしさを海外でもそのまま提供したい、日本におけるブランドイメージもそのまま伝えたいという思いから、フランチャイズ展開ではなく直営としています。日本の店舗運営で十分な経験を積んだ社員が海外の各エリアに赴任して、直接マネジメントをする体制です。そうやって日本のスシローと同じ商品、オペレーションの再現に努めています」
そうした方針ゆえ、どの国でも基本的にローカライズはしていない。現地の人々の食文化にマッチするオリジナルメニューではなく、日本のスシローの寿司を海外でも同様に提供しているという。
オペレーションにおいては、現地スタッフとの連携が求められるが、「仕事に打ち込む熱量などは大きく変わらない」という。日本でも海外でも、いかに目標を設定し評価をするか。教育内容や人事考課といったマネジメントする側の意識が重要のようだ。
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