インタビュー
目線の“低さ”がポイント? じわじわ広がる「みまもり自販機」の正体(3/4 ページ)
防犯カメラが付いた「みまもり自販機」が、じわじわと全国に広がっている。2018年から展開を進めるキリンビバレッジは、全国に約200台を設置。街灯に取り付けられた防犯カメラよりも優秀な側面もあるという。同自販機のメリットなどを、キリンの担当者に聞いた。
目線の高さで撮影すると顔が隠れづらい
「みまもり自販機」は商品見本の部分に小型のカメラを搭載し、24時間にわたって自販機の周囲を撮影している。カメラは最新型のCMOSセンサーと明るいレンズを採用しており、夜間でもカラーでの撮影が可能だ。
街中にある防犯カメラは電柱や街路樹に取り付けられるのが一般的で、基本的には人の目線よりも高い位置から撮影している。そのため、傘を差していたり、帽子をかぶっていたりすると顔が見えづらくなってしまう。
その点、目線の位置にカメラが搭載されている「みまもり自販機」は、そうした状況でも人の顔が隠れづらい。また、利用者がカメラがあることに気付きやすく、犯罪抑止につながりやすい。自販機の内部にカメラが設置されているため、いたずらをされづらいメリットもある。
撮影した画像はキリングループが管理しており、約4週間保存している。周囲で事件や事故が起きた際は、警察からの依頼に応じて映像を提供しているという。
「警察の方からは『みまもり自販機の映像は一般的な防犯カメラよりも鮮明に写っている』という声が聞かれています。提供した映像が犯人逮捕につながったケースもありました」(馬返氏)
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