生成AIサービスの選定で重視するポイント 3位「正確性」、2位「導入・運用が簡単」、1位は?(2/2 ページ)
生成AIを利用して何らかの課題や不安に感じている生成AI導入企業の導入関与者・運用担当者は95.0%に上ると、Box Japan(東京都千代田区)による調査で明らかになった。そのような中、生成AIの導入を検討している企業はどのような点を重視しているのか。
生成AIへの不安は?
生成AI導入企業の導入関与者・運用担当者の95.0%が、生成AIを利用して「何らかの課題や不安に感じている」とした。具体的な課題や不安について、最も多かった回答は「社員が使いこなせるか」「機密情報や個人情報が見えてしまうのではないか」となり、それぞれ36.5%を占めた。
これから生成AIを導入する企業においても、94.7%が何らかの課題や不安を抱えていることが明らかに。また、具体的な課題や不安についても導入済み企業と同じく「社員が使いこなせるか」が最も多く32.8%に上った。
生成AI利用者で、生成AI活用に関して課題や不安を抱えていると回答した人は74.0%だった。また、先述の「機密情報や個人情報が見えてしまうのではないか」という回答は19.8%に留まり、導入関与者・運用担当者の抱える課題と差が出る結果となった。
生成AIを導入している企業の利用者、および導入関与者・運用担当者のうち、今後も生成AIを「活用していきたい」とした人は94.0%に上った。内訳は「活用していきたい」が56.3%、「やや活用していきたい」が37.7%。
今後の生成AIの活用において必要なことを訪ねたところ、生成AI利用者で最も多い回答は「高い回答精度」となり53.7%に上った。導入関与者・運用担当者で最も多い回答は「ユーザーのITリテラシーの向上」(37.6%)。「回答精度の向上」とした人は34.4%にとどまった。
導入関与者・運用担当者は「IT環境の整備」や「利用者のITリテラシー向上」といった、利用者に起因する事柄を重要視している一方で、利用者はAIの回答の精度に目を向けていることが明らかになった。
生成AI導入を検討中の企業に導入予算を聞くと「月額2000円以上3000円未満」が最も多く21.0%に上った。生成AIを導入している企業の導入費用については「月額3000円以上4000円以上」が最も多く、20.5%だった。導入検討時の予算と比べ、実際に導入した際の金額の方が高い傾向にあると分かった。
調査は10月4〜7日にインターネットで実施。生成AI導入企業の利用者400人、生成AI導入企業の導入関与者または運用管理者200人、生成AI導入検討企業の導入関与者400人の合計1000人から回答を得た。
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