2015年7月27日以前の記事
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ラーメン店が回転率を犠牲にしてでも「麺の硬さ」を選ばせるワケもうけのカラクリ(2/3 ページ)

売値100円、利益50円の煮卵をトッピングしてもらうために時間をかけるよりも、回転率を上げて1人でも多くお客さんを入れた方が売り上げは増える。それでもカスタマイズに対応するのはなぜか。

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それでもカスタマイズにこだわる理由

 それでもカスタマイズにこだわる理由は利用者の満足度が高まるためです。自分好みの味をつくれる(つくってくれる)ことがリピートしたい気持ちにつながり、それが中長期で通うファンづくりになるのです。

 カスタマイズ対応は競合店との差別化にもなります。例えば、最近はグルテンフリーやビーガンなどに対応した料理を提供する店があります。これらはフードダイバーシティーといわれ、細やかに対応することによって顧客層が広がり、店の特徴をつくることができます。言い換えると、多様性への対応は、大量生産と大量消費からの脱却につながるということです。


大量生産の時代から個別対応の時代へ(出所:『タピオカ屋はどこへいったのか? 商売の始め方と儲け方がわかるビジネスのカラクリ』、以下同)

 モノ不足だった時代と違い、今は良質なモノが安く買えます。その環境に慣れたことで、消費者は大量生産されたありきたりなものでは満足しなくなりました。安くて良いものは相変わらず人気がありますが、高くても良いのでさらに良いものを求める人もいます。モノの質だけでなく、モノが提供される環境にこだわる人もいます。

 そのニーズに応える手段がカスタマイズであり、大量生産と大量消費によるマスプロダクションに対して、個人の好みをより深く捉えるパーソナルマーケティングが求められるようになったのです。

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