2015年7月27日以前の記事
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ファンが沸いたプレリュードとロードスター、ホンダとマツダの“次の一手”は?高根英幸 「クルマのミライ」(2/5 ページ)

今年も東京オートサロンが開催された。カスタムカーの祭典というよりは、多様なメーカーのブースが台頭し、幅広い領域の展示が見られるイベントになってきた。各社がファンを喜ばせる展示を用意。工具メーカーも盛況だった。まだまだ人気は衰えそうにない。

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ファンが喜ぶアイテムを用意

 ホンダは市販予定モデルのプレリュードを展示したほか、「無限」ブランドのシビックタイプR用パーツを展示するなど、ホンダファンが喜ぶアイテムを用意していた。スバルは限定車S210のプロトタイプを展示。週末は黒山の人だかりで、ファンの期待ぶりが分かるほどであった。


ホンダは2023年のジャパンモビリティショーでコンセプトモデルを発表したプレリュードの試作車を展示。コンセプトより量産型に近づき、各部の作りがリアルになった

スバルはS210のプロトタイプを展示。こちらは土曜日に撮影したもので、ご覧のように周囲はスバルファンがひしめき合い、やっとのことで撮影したほどの人気であった

 マツダは「マツダスピリットレーシング」を商品ブランド化し、市販車を発売することを発表した。手始めにロードスターのSF(ソフトトップ)モデルに2リットルエンジンを搭載したモデルを設定するとともに、エンジンチューンや内外装も念入りに仕立て上げた限定車も用意した。

 うわさになっていた2リットルエンジン搭載車は特別なブランドとして用意した、というわけだ。このやり方はなかなかうまい。レース活動によってブランドを認知させて、その高性能で未来的なイメージを市販車へと広げた。


マツダが発表したマツダスピリットレーシングブランドの限定車12R。2リットルエンジンはさらにチューニングされ、内装も上質に仕立てられている。価格は700万円を予定

 トヨタのGRと似ているが、まずはピュアなスポーツカーにだけ設定したことで、より繊細で上質さを感じさせる。今後の発展ぶりにも期待したい。

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