変動金利と固定金利 住宅ローン購入者と検討者が選んだのは?:LIFULLの調査(1/2 ページ)
住宅ローンの種類で最も多いのは「変動金利」。10年以内に住宅を購入し住宅ローンを利用中(以下、購入者)の825人と、5年以内に住宅を購入し住宅ローンを利用予定(以下、購入検討者)の825人を対象に実施した調査で分かった。
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住宅ローンの種類で最も多いのは「変動金利」。不動産情報サービス「LIFULL HOME'S」を運営するLIFULL(東京都千代田区)が、10年以内に住宅を購入し住宅ローンを利用中(以下、購入者)の825人と、5年以内に住宅を購入し住宅ローンを利用予定(以下、購入検討者)の825人を対象に実施した「住宅ローンに関する意識調査」で分かった。
住宅ローンは「世帯年収の何倍」で借り入れをしている?
「変動金利」を選んだ人の割合を見ると、購入者が69.7%、購入検討者が57.3%と10ポイント以上の差が出ている。「固定金利」(全期間固定型)については、購入者(22.2%)よりも購入検討者(35.1%)の割合の方が高く、金利の上昇を不安視している購入検討者が多いことが分かった。
住宅購入者は、住宅ローンを世帯年収の「4倍以上5倍未満」(22.4%)で借り入れしている人が最も多かった。購入検討者は「3倍以上4倍未満」(25.2%)が最多となっている。
一方、2024年7月に実施した前回の調査では、購入検討者の最多回答は「4倍以上5倍未満」だったことから、多額を借り入れることへの不安が増大しているようだ。
両者を比較すると、世帯年収の「4倍未満」では購入検討者の回答割合が多く、「4倍以上」では購入者の回答割合が上回っている。
住宅購入者に対し、世帯月収に占める住宅ローン返済額の割合を尋ねた。1位は「2割以上3割未満」(40.7%)、2位は「1割以上2割未満」(33.5%)、3位は「3割以上4割未満」(14.4%)となった。
続いて、世帯月収に占める住宅ローン返済額の割合別に借り入れ額に対する意識を調査した。返済額が「2割未満」までは「もっと減らせばよかった」と感じる割合は約1割だったのに対し、「2割以上3割未満」では22.0%、「3割以上」では28.3%にまで増加した。
購入検討者に対し、住宅購入に対する意向を尋ねた。1位は「住宅ローン金利が上がる前に買いたい」(47.9%)、2位は「住宅ローン控除(減税率)が変わらないうちに買いたい」(33.6%)、3位は「希望に合う物件が出たら買いたい(現状希望に合う物件が出ていない)」(32.1%)だった。
1位の「住宅ローン金利が上がる前に買いたい」については、前回調査(41.3%)よりも6.6ポイント上昇しており、購入検討者の住宅ローン金利の上昇への不安が感じ取れる結果となっている。
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