進捗管理の本質を誤解すると、こうなる!
以前、次のようなマネジャーがいた。
「SFA/CRMを導入すると、営業活動が全て見える化される。スムーズに進捗管理ができるようになって、データ分析も簡単になるはずだ」
しかし、このように思い込んでいるマネジャーの下では、とても残念な結果になりがちだ。
「せっかく高額なシステムを入れたのに、一向にデータが集まらない」
「データが集まらないから、分析もできない」
「誰も入力しないから、結果的に以前のExcel管理に戻ってしまう」
なぜこうなるのか? それは、マネジャーが進捗管理に入る部分と入らない部分を、しっかりと理解していないからだ。
繰り返すが、進捗管理とは、
「どれだけ進んでいるか」「どこに問題があるか」「予定通りに進めるために何をすべきか」を把握し、必要に応じてサポートを行うこと、である。
従って進捗管理に入らないのは次の2つだ。
- 目標・タスクを明確化し、段階的に分解する
- 可視化(見える化)を徹底する
そして、進捗管理に入るのは次の3つである。
- 定期的に振り返り・レビューを行う
- 適切なコミュニケーションと早期エスカレーションを行う
- 定量・定性の両面から進捗を評価し、柔軟に調整する
それでは、これら5つのポイントを詳しく解説していこう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
部下から「給料を上げてください」と言われたら、上司のあなたはどう返す?
もしこんな相談を受けたら、決して避けてはいけない。上司がどう向き合うべきか解説する。
「お前はどうしたい?」しか言わない上司の自己満足 「考えさせる風」コミュニケーションが招く悲劇
この認識のズレが、若手社員の成長を阻害する要因にもなっている。
部下が相談する気をなくす、上司の無神経な「たった一言」
部下が報連相しようとしたときの上司の何気ない「ある一言」が、部下の心を萎縮させているのだ。
「自責思考を持て」という“無敵論法”の危うさ 素直な若手ほど潰れるワケ
上司から「自責の念を持て」「他人のせいにするな」と言われた経験はないだろうか。
“残念な上司”が作る「会議資料」の特徴 ムダをなくす3つの改善策は
会議資料を一目見ただけで、その上司が「できる人」か「残念な人」かが分かる。