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コストコ「年会費値上げ」の衝撃 顧客をつなぎとめるために必要な要素とは?(2/5 ページ)

コストコが年会費を値上げした。サブスク型ビジネスにおいて、なぜ値上げが行われ、どのようなリスクが想定されるのか。そして値上げによる顧客離れを最小限に抑えるためには何が必要なのか…。

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サブスク価格引き上げの背景

 サブスクと聞くと、「定額で映画や音楽が見放題」「一定の年会費を払えば対象店舗で買い放題」といったイメージがある。加えて、継続的に会員費を得る仕組みゆえ、単価こそ低く見えても、大量の会員を長期間囲い込めば大きな収益が見込めるビジネスモデルである。

 ただし、近年はインフレやコンテンツ制作コストの高騰、人件費や物流費の上昇などを背景に、従来のサブスク料金だけでは採算が合わなくなるケースが増えている。Netflixであればオリジナル作品の制作費が、Amazonプライムであれば動画配信やプライム・リーディング、当日・翌日配送など多岐にわたるサービス強化に伴う投資コストがかさんでいる。コストコも例外ではなく、巨大倉庫型店舗を多数運営し、豊富なアイテムをリーズナブルかつ大容量で提供するには相応のコストが必要となるのだ。


大容量の商品が多いコストコ(出所:公式Webサイト)

 そのため「値上げすることでサービスの質を維持、向上させる」ことが不可欠という結論に至ったのだ。これは多くのサブスク企業が直面するジレンマであり、実際、NetflixやAmazonプライムといった強力なプラットフォーム企業ですら値上げに踏み切ったのは、コストアップを吸収しきれない事情が背景にあると推察される。

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