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「ギガの売買」はユーザーに刺さるのか メルカリモバイルが見込む「金脈」(4/4 ページ)

ギガが余るなら売る、足りなければ買う。一見シンプルに見えるこの仕組みだが、仕組みをよくよく見てみると、思いの外複雑さが見えてくる。

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「早期黒字化」へのシナリオ

 メルカリはこのサービスを、楽天モバイルのような大規模投資を伴うMNO(移動体通信事業者)戦略ではなく、既存ユーザー基盤を活用した追加サービスと位置付ける。

 「大きな投資は想定していないので、早期に黒字化を目指せる」と永沢氏は明言する。今後はSIMカードの提供やau回線の追加、通話定額の導入、支払い手段の追加などを予定しており、そのうちいくつかを2025年夏頃に実装するという。

 携帯料金プランの「難解さ」と「手続きの煩雑さ」に風穴を開けるという意欲的な挑戦。しかし、複雑な市場原理を「カジュアル層」が理解し活用できるかは未知数だ。メルカリが得意とするUI・UXの強みを生かしつつ、この複雑さをどう克服するか。モバイル市場における新たな実験の行方に注目したい。

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